小説『赤ひげ診療譚』|黒澤映画の原作が衝撃的に面白すぎる。人嫌いの山本周五郎さんが描く凄まじい心理描写の深さ
著者・山本周五郎さんの小説『赤ひげ診療譚』が面白すぎる
黒澤明監督の映画『赤ひげ』は見ているのですが、大変素晴らしい映画です。最近ふと「この映画の原作ってどうだったんだろう」と思い読んでみたら、衝撃的に面白すぎて止まりませんでした。1958年に「オール讀物」に掲載が始まった小説だそうですが、山本周五郎さんの心理描写が凄すぎて、「今まで読んでいたものはなんだったんだろう」と疑ってしまうくらい、人物一人一人の表現が強烈でした。
強烈と書くと超人のような人間と思われるかもしれませんが、その逆で、普通の人間の心理というものはこんなに広く深いのかと気がついたのです。山本周五郎さんの描く人間に感動したのです。特に病人たちやその家族などの心理描写が凄まじい。一読ではっきりと記憶するくらいインパクトのある普通の人たちです。中にはおゆみという狂人もおりますが、大抵は普通の人です。
同時に「どうしたらこんなふうに書けるものか」という思いも浮かび、やはりこれだけの心理描写が書けるには人への興味関心が高いのだろうかと思って山本周五郎さんを調べましたら、大変な人嫌いでほとんど人と会わなかったそうです。天才は違いますね。私など所詮は凡人の考えることなんだなと、恥ずかしく思いました。山本周五郎さんの他の本も読もうかと思います。山本周五郎さんに関しまして語るより読んだ方が何倍も良いですね。黒澤明監督映画『赤ひげ』もスーパー面白いので、また別途投稿します。
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