言葉の前に音楽や踊りがあった

言葉の前に音楽や踊りがあった

言葉はデジタルな存在、人の目は
言葉によって錯覚を覚えるようになった。という

霊長類学者でゴリラ研究の第一人者の山極博士と
森山未來さんの対談を見て
言葉がどうでも良く感じた。

こちらの対談は
国際文化会館のアート・デザイン部門が実施する異種間クロストークでです。

共感やコミュニケーションをもたらす「アート」の智慧が、
文化や政治経済、科学などの分野をまたいで社会をつなぎ、
分断の現在に対して文化・芸術の役割を斬新な視点から語り、
共有することを目的としたトークです。

このトークに
霊長類学者ゴリラ研究の第一人者の山極博士と
ダンサーで俳優の森山未來さん、
そして国際文化会館アート・デザイン部門ディレクターでモデレーターの
長谷川さんが登壇して

芸術の起源 、言葉が生まれる前のコミュニケーションの起源としての踊りと、
その役割や効果についてなどが
語られたのですが
とても興味深い内容でした。

山極博士が「言葉はデジタルな存在。」と語られたのを聞いて
とてもハッとしたのですが

ハッとしたとしたということは
言葉の違和感というものを本能的に
察したのかなとも思いました。

さらに博士は、
「意味は世界を切り取る、
空と海は連続している風景だが、
言葉によってあれが空であれが海と分けてしまうことによって
目が錯覚を覚えてしまう。」

とも語られていて
確かに、言葉で様々なことを分けてしまったことで
もしかしたら間違った認識をしているかもしれないということは
すごくわかる気がしました。

人間は言葉の前は何によって伝えていたのかというと、

踊りによって様々なものを伝えていた
と言っています。

言葉よりも先に、踊り、ジェスチャーで伝えていたのですね。
盆踊りをやっていると無性に惹かれて見に行ってしまうのですが
日本人だから盆踊りが好きなのかなと思っていましたが
盆踊りではなくて、単純に
踊りやお囃子に惹かれているのかもしれません。

私は最近、踊りでもって表現する芸術家にとても惹かれるのですが
惹かれる理由が分からなかったのですよ。

しかし、山極博士のお話を聞いて、
踊っている人は一体何を表現しているのだろう、
何を言っているのだろうと
それを理解しようとする私の本能的な能力が
気持ちよかったり心地良かったするのかなと、
そう思ったらなんとなく腑に落ちました。
感覚については、的確な言葉がないので
あいまいなものを理解する。とでも
言っておきます。

言葉だけで全てを伝えることも
言葉で完全に誰かにわかってもらおうと
するのは不可能ですし、
わかってもらおうと言葉で語れば語るほど
聞いている方は白けますし、ズレも起きるし、
言葉の意味の認識もみんな微妙に違っているだろうし

そもそも、言葉はそんなに信用できるものではない。

そう思ったら
本当に言葉がどうでも良くなりましたね。

言葉は人間が踊ったりジェスチャーしたり、
音楽を鳴らしたり、絵を描いたよりも
後に出てきたものなので

山極博士の言う「言葉はデジタル」と言うのも
ピッタリな表現と思います。

言葉は表現の補足程度の位置付けと思って
使ったほうが良さそうとも思いました。

他にも色々と興味深いことを語っています。
1時間程度で見れますのでよろしければご視聴ください。

山極教授の著書「共感革命」
ゴリラです。

◾️共感革命: 社交する人類の進化と未来 (河出新書 067) 新書 

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下記はゴリラの踊り。
これがホモサピエンスの踊りの起源と言われています。
このゴリラものすごいリズム感がいいですよ。
ゴリラはクルクル回るのが好きなのだそうです。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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