一人になる時間の必要性と擬似体験能力での回復力
明治時代に文明が進めば進むほど、みんな孤立する、
神経衰弱にならざるを得ないっていうようなことを漱石が書いてます
1人になる時間がいるんですよ。
と語る宮崎駿監督。クリエイターは一人になる時間超大事ですよね。
宮崎駿監督のこのお話は、2008年放送の
「号外ポッドキャスト!TOKYO FM独占インタビュー 宮崎駿監督
ポニョのことば 出演:宮崎駿さん」
でお話しされた内容です。
(下記にポッドキャストの音声と書き起こしあります。)
「ハウル動く城」の公開後、疲れを癒すために
崖の上の家で一人生活をしていたそうです。
(ポニョへと繋がってもいる。)
疲れた心身を回復するために
その時にどんな生活を送っていたのかを詳細に語ってくれたのですが、
聞いていて、
宮崎監督の心情や、神経が参っている時に見る情景の感じ方など、
クリエイターの方ならわかるんじゃないかという内容でして、
私もよくわかるので、この話がとても心地よく感じたのですね。
宮崎監督のこのお話を聞いていて思ったのが、
疲れた神経の回復をしたい時に
いつでもすぐどこか遠くに行って静養することもできませんよね。
そんな時に
宮崎監督の体験談を聞いただけでも
私がここちよく感じ、よい気分になった。
ということは、
誰かが行った回復行動や体験を聞くことで、
聞いた側も擬似体験をすることによって
心身に回復の効果を得られている。
これは発見でした。
私が今、ちょっとどこかに行きたいと思っており
少し疲れているから特にそう感じたのかもしれません。
そういえば、昨年あたりに個人的にハマっていた
VRゴーグルをつけて南国の島やジャングルを探索する
バーチャル体験をしていた時も同じように心地よさを
感じたのですが、
人間て、視覚で見たり、耳で聞いたりする
擬似体験能力でも影響を受けられるのだと思いました。
しかし、発信者側と受け取り側に、同業者などお互いに関連性がないと
感覚的な部分はわからないだろうこともあるので
クリエイターはクリエイター専用の擬似体験回復、
スポーツ選手はスポーツ選手専用の擬似体験回復
というようにジャンル分けはあった方がより効果的だと思います。
擬似体験能力の効果はあなどれませんね。
私は今後も疲れなどを感じたら
この宮崎監督の心身の回復体験を聞くことにします。
良い回復呪文を手に入れたような気分です。
創作物を作った後って本当に神経がやられますから
やられ具合も創作物の大きさにもよりますけど
最低でも数日は、寝て食べて寝る。という生活しか
できなくなるものです。
そういう時に食べる白ごはんが異常に美味しく感じたり、
景色が綺麗すぎて感極まるなども当たり前の現象ですしね。
心身が回復をしているのでそれでいいのですよ。
回復すれば勝手に動くようになりますからね。
◾️「号外ポッドキャスト!TOKYO FM独占インタビュー 宮崎駿監督
ポニョのことば 出演:宮崎駿さん」2008年放送
◾️「号外ポッドキャスト!TOKYO FM独占インタビュー 宮崎駿監督
ポニョのことば 出演:宮崎駿さん」2008年放送 書き起こし
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