1925年時代劇映画「影法師」に見る阪東妻三郎さんのナメられない落ち込み方

1925年時代劇映画「影法師」に見る阪東妻三郎さんのナメられない落ち込み方

江戸を騒がす怪賊・影法師を演じる阪東妻三郎さん。
かんざしを盗まれた女性・お栄を助けたことがきっかけで、彼女と恋仲になります。
しかし、お栄には秘密があり、実は女盗賊で、しかも夫がいたのです。
その夫が服役を終えてお栄のもとを訪れたことで、影法師は真実を知ることになります。
その時の影法師の落ち込み方が、あまりにも絵になる美しさだったので、
イラストに残すことにしました。(下記イラストあり)

この時の阪東さんがとても綺麗だったこともあり、そのポーズが際立って美しかったです。
映像の中なのに、阪東さんがあまりにも落ち込むので、
思わず声をかけてあげたくなるほど切ないシーンでした。
しかも、阪東さん演じる影法師は、本気でお栄に恋をしているように見え、
演技なのか本気なのかわからなくなるほどの素晴らしさでした。
阪東さんは若い頃からすごかったのですね。

影法師の落ち込み方イラストはこちらです。

1925年時代劇映画「影法師」について

大変古い映画で、公開年は1925年。なんと大正14年の作品です。
サイレント映画ですが、「怪賊・影法師の活劇」というわかりやすいストーリーなので、
音がなくても映像と少しの解説文字だけで十分楽しめます。
また、昔の映画はテンポがゆっくりしていて、一つのエピソードを丁寧に描いているため、
観る側としても理解しやすいと思います。

影法師は江戸を騒がす怪賊として有名で、役人たちにも目をつけられ、追われる身です。
ある時、泥棒が白昼堂々、女性の頭からかんざしを盗みます。
それを偶然目撃した影法師は、泥棒からかんざしを取り返し、女性に返します。
これがきっかけで、女性・お栄と影法師は恋仲になります。

影法師が、お栄の作る手料理を食べるシーンなどもあるのですが、
阪東さんがすっごい嬉しそうで、恥ずかしそうに照れている姿が
キュンキュンきました。
映画の中の役とはいえ、阪東さんは本当にお栄に恋をしているように見えます。
モーレツに好きなのがビシビシ伝わってくるほどで、
演技なのか本気なのかわからなくなるくらい驚きました。

お栄が好きでたまらない影法師の姿を見ていたので、
彼女が実は女盗賊で、しかも夫がいたとわかった時の阪東さんの落ち込みぶりは、
本当に気の毒でなりませんでした。

影法師は、お栄に夫がいると知り、身を引くのですが、
その夫が悪い男で、役人に捕まった際に助かるために影法師を売ってしまいます。
その結果、影法師は捕まってしまうのです。
恋に敗れ、落ち込んでいる最中に捕まる影法師の姿は、格別に可哀想でした。

お栄の夫を演じたのは月影龍之介さん。
時代劇ではよくお見かけする俳優ですが、お若い頃から悪役を演じられていたのですね。

阪東妻三郎さんのポーズについて

以前にもこのブログで阪東さんの素敵なポーズを紹介したことがあります。
本当に、どうしてそんな素敵なポーズや仕草を思いつくのか、感心してしまいます。
しかも、そのポーズが阪東さんによく似合うのです。

こうした素敵なシーンがあると、見ていてハッとするし、記憶にも残るし、
「阪東さん、素敵!」となりますよね。
今ではすっかり阪東妻三郎さんのファンです。
たぶん、また阪東さんの素敵なポーズを紹介すると思います。

1925年時代劇映画「影法師」の視聴方法

この作品はDVDで視聴できます。
ただし、非常に古い作品なので、DVDを見つけるのは難しいかもしれません。
ご興味のある方は、根気よく探してみてください。




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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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