急勾配の山林でチャンバラする身体能力!月形龍之介さん主演1932年『決戦荒神山』に見る明治生まれの足腰の強さ
昔の時代劇の身体能力がすごい。
今回は1932年公開、月形龍之介さん主演『決戦荒神山』より、山林での大チャンバラ。
山林というのはすごく急勾配です。足場も悪い。怖すぎて動けないくらいなのに、誰も転ぶことなく飛んだり跳ねたり走ったりのチャンバラを繰り広げるので、何度見ても信じられないシーンです。 見栄えはすごくいいのですよ。段差がつくので、構図がかっこいい。
1930年代まではこうした急勾配のチャンバラを見ましたが、それ以降は減っていきました。 なぜかというと、山林でまともに動ける身体は明治、大正生まれまでで、昭和生まれには無理だったということが挙げられると思います。体の作りや身体能力、基礎体力が明治生まれと昭和生まれでは違うのだと、昔の時代劇を見て強く思うところです。
さらに主演の月形さんは、敵を斬った後、後ろの急斜面に倒れそうな相手の背中をサッと支えて横に倒してあげて、別の敵の方へ向かう、という仕草がありました。ほんの一瞬なのですけど、これがなかったら(相手の役者さんが)やばかったのだろうと思います。斬り合いのシーンなのですけれど、素敵な一幕でした。
しかし、明治生まれが活躍していた頃の時代劇は信じられないシーンが多くあり、驚くばかりです。

1932年『決戦荒神山』
現在DVDでのみ視聴できます。とても古いので、Webでの情報もほぼないです。
清水の次郎長系のヤクザ映画です。出演されている皆さんとても若く、動きが良いです。
ヤクザ衣装がとても似合うのも明治生まれの役者さんならではという感じします。
衣装の着方が良いのか、体に馴染むのか、すごくかっこいいなと思いますね。