亡くなった恋人を思い苦悶する中村錦之助さんのイラスト
1956年時代劇映画「薄雪太夫より 怪談「千鳥ケ淵」」
薄雪と心中して生き残った美之助。（中村錦之助さん）
その後呉服屋の娘を助けたことで娘に気に入られ、
無理やり夫婦にさせられるが、
薄雪が忘れられず薄雪に取り憑かれ
気が晴れない日々に苦悩する美之助だが
ある日薄雪に導かれ、薄雪と入水した沼へと戻っていく。
繊細すぎる錦之助さんにぴったりな作品で
錦之助さんの仕草、表情に終始目が離せず
イラストに納めておきたい一作品です。
映画「薄雪太夫より 怪談「千鳥ケ淵」」の中村錦之助さんの凄さ
中村さんがまだ20代前半の頃の作品ですが、
横座りで頭を垂れ、苦悩する姿は悲しげでありながらも美しく、
その年齢でここまでの仕草や表情を表現できることに驚かされます。
まさに、末恐ろしい新人俳優だったのだろうと思います。
錦之助さんは元歌舞伎役者で、4歳頃から舞台に立ち芸歴も長いですが、
歌舞伎役者の演技の精巧さには本当に驚かされます。
女形も経験していたそうで、横座りの姿も様になっていますが、
亡くなった恋人を思いすぎる繊細な若い男を表現するために、
それを取り入れるとは、と驚かされた瞬間でした。
錦之助さんだからそれが似合っていたとも言えますが
繊細な青年を演じさせたら誰も敵わないのではないかとも
思ってしまう錦之助さんの演技力は驚異的です。
映画「薄雪太夫より 怪談『千鳥ケ淵』」は怪談話ですが、
映像が大変美しく、錦之助さんの綺麗な姿も加わり、
見事な幻想世界を築いた作品でもあります。
1時間もない映画なので、気軽に観られる点も魅力です。
1956年時代劇映画「薄雪太夫より 怪談「千鳥ケ淵」」視聴方法
この映画は東映オンデマンドやAmazonプライムで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しむことができます。
綺麗で繊細な中村錦之助の演技が堪能できる素敵な作品です。
1956年時代劇映画「薄雪太夫より 怪談「千鳥ケ淵」
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