1966年時代劇ドラマ「われら九人の戦鬼」栗塚旭さんvs嵐寛寿郎さん
美形の剣士役がよく似合う栗塚旭さん。
本作では長髪に派手な衣装をまとい、自由奔放な性格の夜八郎を演じています。
夜八郎は女性のために浪人となりますが、剣の腕には自信があり、追手を境内で斬ってしまいます。
すると、それを見ていた坊主(嵐寛寿郎さん)に叱られます。
怒った夜八郎は坊主に向かって「老ぼれが!」と言い放つのですが、
このシーンで柳沢慎吾さんと若山富三郎さんの「クソジジイ」事件を思い出しました。
遠山の金さんで共演したお二人。
撮影中、たびたびストップをかける若山さんに対し、
監督が柳沢慎吾さんに「セリフで若山さんに『クソジジイ』と言え」
と指示を出したというエピソードです。
とても面白い話なのですが、今回紹介している栗塚旭さんと嵐寛寿郎さんのシーンも、
もしかして同じような状況だったのかと思うと、クスッとしてしまいました。

柳沢慎吾さんが若山富三郎さんに「クソジジイ」と言った事件は検索すると出てきます。
YouTubeで柳沢慎吾さんが自ら語っている動画があれば、ぜひ見てみてください。爆笑ものです。
このエピソードは人気が高いためか、若山富三郎さんのWikipediaにも掲載されているほどです。
この話を知っていたので、「われら九人の戦鬼」を視聴した際、
同じようなシーンを見て思わず笑ってしまいました。
栗塚旭さんが嵐寛寿郎さんに向かって「老いぼれ」「クソこの老いぼれ」など、
三回も言うのですが、さすがに三回は多いですよね。
その後、夜八郎(栗塚旭さん)は坊主(嵐寛寿郎さん)に刀で斬りかかりますが、
一撃でぶっ飛ばされてしまいます。
嵐寛寿郎さんが「クソ老いぼれ」と言われて怒ったわけではないと思いますが、
今後、時代劇で若手がベテランに向かって「クソジジイ」と言うシーンを見るたびに、
思い出し笑いをしてしまいそうです。
1966年時代劇ドラマ「われら九人の戦鬼」について
柴田錬三郎さんの小説を原作とした時代劇テレビドラマです。
このブログでも何度か話題にしていますが、
「新選組血風録」のスタッフとキャストが制作・出演している作品です。
そのため、とても面白いドラマ(だと思う)のですが、
残念ながら現在視聴できるのは第1話のみです。
第2話以降の映像が行方不明になっているのです。
栗塚旭さんが最も美しい時期に、武士ではない貴重な役を演じているため、ぜひ見てみたい作品です。
いつか紛失したテープが見つかり、DVD化や東映時代劇チャンネル、
東映オンデマンドで視聴できる日が来ることを願っています。
1966年時代劇ドラマ「われら九人の戦鬼」第1話の視聴方法
この作品はDVDで視聴できます。
他の3作品とともに、1枚のDVDに収録されています。
4作品とも1話目しか見れないという驚きのDVDなのですけど
4作品も2話目以降が紛失するのも珍しいですよね。
収録されている4作品のうち3作品は、
私のお気に入りの脚本家・結束信二さんが脚本を担当されている点もおすすめポイントです。
下記で購入可能です。
◾️往年の傑作テレビ映画 第1話特集 2 東映ビデオオンラインショップ
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柳沢慎吾さんと若山富三郎さんのクソジジエピソードが掲載されているWikipediaも置いておきます。
◾️若山富三郎 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E5%AF%8C%E4%B8%89%E9%83%8E