1989年TV時代劇「鬼平犯科帳」シーズン1第一話は衝撃だった

1989年TV時代劇「鬼平犯科帳」シーズン1第一話は衝撃だった

TV時代劇にはびっくりするような展開が多く、
思わず目がまんまるになってしまうことがありますが、
中村吉右衛門さん主演の「鬼平犯科帳」はその中でも特にすごいです。

鬼平を狙う辻斬りの金子(近藤正臣さん)は、
「匂油(香水)の香りがすごい」という設定ですが、
金子自身は「血の匂いを消すため」と語ります。
雇い主にそう告げた後の行動が衝撃的でした。

なんの前触れもなく突然着物を脱ぎ、真っ赤な襦袢を見せたかと思うと、
さらに半裸になり、瓶から白梅香を手に取ってたっぷりと首に塗り出したのです。
その時の背中は、おしろいとライトの効果で絹のようにきめ細かく白く、
まるで女性のように美しかったのが印象的でした。

鏡に映る自分を怪しげな眼差しで見つめながら、「鬼平・・・」とつぶやく姿に驚き、
その後の展開を食い入るように見守ります。
しかし、金子が何者なのかわかる前に返り討ちに遭い、謎のまま終わるという展開。
TV時代劇はめちゃくちゃで面白いです。

金子は一体どんな人物だったのか

赤い長襦袢といえば、時代劇では遊郭の女性が着るのが一般的ですが、
金子は男でありながら、着物の下に赤い襦袢を身につけていました。
さらに、金子はわざわざ着物を脱ぎ、襦袢を見せ、
さらに半分脱いだ状態になりますが、意味がわかりません。(笑)

加えて、金子の背中は異常なまでに白く輝いていました。
おしろいを塗り、ライトをたくさん当てているのですが、
そこまでして金子の肌を美しく見せる意図は何だったのでしょうか。

瓶から白梅香を手にたっぷり取り、怪しげな手つきで首に塗りながら、
鏡に映る自分を見つめ、怪しい表情を浮かべる金子が
「鬼平・・・」とつぶやいた時には、私は息が止まるほど驚きました。

金子は鬼平に特別な思いを抱いていたのでしょうか?
だからこそ、あえてここまで手の込んだ演出がされたのでしょうか。

物語が進むと、鬼平が2階で休んでいる茶屋に金子が忍び込み、
一騎打ちとなります。
しかし、そこに茶屋の主人が現れ、金子を刺し、金子は命を落とします。

茶屋の主人と金子は顔見知りで、何か訳ありの関係だったようですが、
その説明がなかったので驚きました。
金子は一体どういう人間だったのか。
最後まで謎のまま終わってしまったのが衝撃的でした。

TV時代劇では、突拍子もない展開がよくありますが、
「鬼平犯科帳」のように大人向けのドラマで、
突然の展開が多く、謎のまま終わるのは珍しいですね。

「鬼平犯科帳」が放送された1989年はバブル期だったので、
時代的にもめちゃくちゃな部分があり、
こういった展開がちょうど良かったのかもしれません。

物語の引きが強いので最後まで見てしまいますし、
中村吉右衛門さんの鬼平が本当にかっこいいので、
ついつい続けて見てしまいますよね。

私もリアルタイムでハマり、映画も観に行ったほどでした。
懐かしいです。

1989年TV時代劇「鬼平犯科帳」シーズン1の視聴方法

Amazonプライムビデオの会員であれば視聴できると思います。
近藤正臣さんの陶器のような白い肌をお見逃しなく。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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