市川雷蔵さん主演1967年映画『陸軍中野学校 密命』|乱闘シーンのタイミングがずれて生んだ“奇妙な動き”と真面目すぎる魅力

市川雷蔵さん主演1967年映画『陸軍中野学校 密命』|乱闘シーンのタイミングがずれて生んだ“奇妙な動き”と真面目すぎる魅力

1967年公開、市川雷蔵さん主演大映映画『陸軍中野学校 密命』。スパイの映画ですが、本編内で市川さんの妙な動きがあり、釘付けになり何の意味なのか解明するまで思考を巡らせてしまったシーンがあります。

市川さん演ずる椎名次郎というキャラは、スパイ養成学校の中野学校で超まじめで冷たい人間になり、さまざまなスパイ任務をこなします。超真面目なので任務に大変忠実なのですが、時にその真面目で忠実なのが予期せぬハプニングをもたらし、疑問を感じる動きを生み出してしまったわけです。イラストの漫画はそのシーンを描いたわけですが、スパイ同士の乱闘中に椎名次郎演ずる雷蔵さんが、喧嘩中に妙な動きをしたのです。蹴る、殴るの乱闘シーンなのですけど、雷蔵さんが突然両手をあげて、その後、両手を横に振り、そして地面へ尻餅をつく。動きとしてはとても奇妙です。

漫画を見ていただくとお分かりのように、相手のスパイとのタイミングがずれてしまったことで、雷蔵さんが妙な動きになってしまったのですが、手を挙げて後ろに跳ぼうと思ったのに、相手スパイが蹴って来なかった。雷蔵さんは蹴られるまで待ってから後ろに飛んで尻餅をついたわけですが、タイミングがずれているので、動きが誤作動を起こしたロボットみたいになっていました。

また、このシーンはカメラがとても離れていて、背景と合わせて絵になるシーンでしたので、ケンカのシーンで体の動きを大きくしないと、何をやっているかわからなくなるという点もあり、余計に動きを大きくしていたようにも思えます。ですので、雷蔵さんは相手に蹴られた後、腕を思い切り振り上げて派手に後ろに飛んだ動きになるように、絵的なことも考えていたのだと思います。

しかし、結果はそうはいかずに誤作動を起こしたロボットになってしまったのですけど、ここをNGにしないでOKにしたのは、今となってはこの映画の魅力を引き上げたので良いと思っています。

市川雷蔵さんって映画を見ていても演じることに対して超真面目なのが伝わってくるくらい度を越した真面目さを持っているのですが、『陸軍中野学校』シリーズの映画の椎名というキャラで超まじめさが生かされ、大変良いキャラクターになって人気作品になっているのは素晴らしいと思います。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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