【1958年映画『新選組』】|なぜそこを映した?カメラマンと監督に物申したい色気溢れる身支度シーン
1958年東映時代劇・片岡千恵蔵さん主演『新選組』でのワンシーン。
池田屋襲撃に備えて支度をする新選組の隊士らが映されるシーンがあるのですが、特別なシーンでもないので背景でも撮るかのようにカメラが移動しながらさーっと映すだけなのですけど、カメラが切り替わった後、ある一人の隊士が支度をするところが、さも意味ありげに映し出されたのです。

気になって見ていると、その隊士が鉢金という鉄板のついた鉢巻、新選組がおでこにつけている鉢巻をつける動作をしたのですが、その付け方が独特で気になる付け方でした。新選組というのは野蛮な集団ですので身支度もガサツであることが普通ですが、鉢金をつけるその隊士は、横に伸ばした鉢巻を両手で持ち、顔を上に向かわせた状態で、わざわざ弧を描きながら鉢巻を額に乗せたのです。
その仕草がなんともまあ、クセが強くて気になったのですが、同時に色っぽくも見えまして、瞬間的に私はその者の後ろに少女漫画でよく見る薔薇の花が背景に見えてしまったのです。私が少女漫画家だからそのような景色が見えてしまったのではないと言いたいほど、色っぽいシーンでした。
突然何を撮っているんだと、この映画のカメラマンおよび監督に物申したくなりましたが、どうしてこの演出を突然入れたのか謎です。謎ゆえに、色々と妄想が進んでしまいます。
東映の『新選組』映画の中では、新選組の話によくあるストーリーなのであまりパッとしない映画なのですけど、これ以降、東映新選組映画のオリジナルストーリーみたいな展開の映画が生産されていくので、この映画がそれからの妙な路線に向かう東映新選組の序章だったのかもしれません。
その面白い東映新選組映画は別のブログで紹介しているので、そちらを見てください。