1973年「新選組」テレビドラマは大人の芸が見れる

1973年「新選組」テレビドラマは大人の芸が見れる

近藤勇の苦悩を中心に書いているのですが
感情を押し殺すのが多すぎて退屈を感じたのですけど
残数少なくなってからの感情丸出しが起こり
おかげで絶頂で終わるというすごい芸のドラマです。

1973年に放送された東映のテレビドラマ「新選組」は、
それ以前に放送された2作の新選組とは全く違う
異質の新選組です。

前2作は若い人たちが中心だったので
みんなクラスメイトっぽい雰囲気があり
気楽に見ていられました。

3作目の1973年新撰組は
役者さんに芸歴が濃すぎる猛者たちが
たくさん出演しております。

なおかつ年齢層の高いおじさんたちと
若い世代の両方がいるのですけど
男の世界のその年齢差は
仲良くなれるはずがなく
和やかムードなどはない作品です。

前2本を見ている私は
前のノリで3作目の視聴を始めたのですが
大人たちがメインを演じているので
大人らしく振る舞い、
感情をオープンにしません。
そして戦闘や立ち回りも少なく
全体的におとなしい印象を持ちました。

しかし前の作品もゆっくりした話数の時もあったので
3作目もすぐに活発さが出てくるだろうと思っていました。

ですが、進めど進めど
話はおとなしいままです。
3作目は前2本と違いトータルの話数も少なく
前2作は全26話ですが、3作目は全18話です。
半分を過ぎても、残りの話数が少なくなってきても
鶴田浩二さんの近藤勇はおとなしいままです。

このままのテンションで終わったら
視聴している私がモヤモヤを残してしまうと
思ったのですが、
12話目で鶴田浩二さんの近藤勇が

裏切った隊士にガチギレするという
事件が起こりました。

それが冒頭の漫画に描いた
「クズ」呼びだったのですが
品の良い鶴田さんの近藤勇が言う発言では
なかったので息が止まるほど驚きました。

鶴田浩二さん版近藤勇の大激怒だったのですけど
それほど感情をオープンにしたことは
初めてでしたので
面白かったですね。

ドラマは人間の喜怒哀楽が強い方が
見ている方も釣られて感情が高まり
楽しくなるのですよ。

それが見たいんです。

そして12話以降は近藤勇の感情がオープンとなり
以前よりも感情を口に出すようになったので
ドラマが盛り上がり勢いをつけました。

勢いはそのまま加速して登り始め
最終話の絶頂で終わると言う
素晴らしい流れを見せてもらいました。

前2本の新撰組ドラマのラストは函館だったのですけど
3本目は鳥羽伏見の戦いで最終回を迎えます。

見る前はどうして中途半端な鳥羽・伏見の戦いで
終わるのだろうかと不思議に思っていました。
しかし、最後まで見てみると
ここで終わらせたのがよくわかります。

鳥羽・伏見の戦いは新撰組が頂点から
緩やかに下落を始める頃です。
その頂点付近の新選組を最後にしたのは
私はすごく考えられていると感じました。

相変わらずこの新撰組シリーズを作った
スタッフたちのすごい手腕感じるところです。

最終話は前後編となっていますが、
鳥羽・伏見の戦い前夜あたりの新撰組の内情を
じっくりと描いています。

そこを山場とするため
色々な設定が重ねられているのですが
どちらかと言うと近藤勇を困らせるような
設定が広げられるので
見ている私はニタニタとして楽しかったです。

しかし、最終話は涙無くして見れません。

その最終話ですが
なんと、現在無料公開されている
東映時代劇YouTubeチャンネルでも
見ることができます。

1973年新撰組は
現在毎週1話ずつ無料公開されています。
今は13話が公開中です。
新しい話数が公開されるとその前の話数は
視聴を停止するのでご注意ください。

1、2話目は今後も
東映時代劇YouTubeチャンネルで
無料公開されると思いますが
3話以降が見たい方は
東映オンデマンドで全話視聴可能ですので
そちらで見てください。

◾️1973年新撰組
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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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