片岡千恵蔵さんがアニメのように走る!1938年の映画「初姿人情鳶」
昔のアニメの走りは誇張した描き方と思ってましたが
アニメ的と思っていたこの動きが
実は当時の日本人の全力疾走を
参考にしているのではないかと感じさせる
リアリティがあります。

1938年公開の映画
「初姿人情鳶」(ハツスガタニンジョウトビ)は、
片岡千恵蔵さん主演の貴重な時代劇映画です。
この作品は、
片岡さんの30代の若々しい姿が見られることでも注目されています。
映画自体は55分と短い作品で、気軽に楽しめる内容です。
あらすじ:江戸っ子・金八の人情物語
物語の主人公は、
江戸の火消し「め組」に所属する金八(片岡千恵蔵さん)。
ある火事の現場で借金50両を抱える娘と出会い、
困っている彼女を放っておけず、
自分の家に居候させながら金策に力を貸すというお話です。
単純明快なストーリーですが、
金八の人情味溢れる性格が印象的。
大きな役どころではありませんが、
「困っている人を放っておけない」という
江戸っ子らしいキャラクターに、
親しみを感じずにはいられません。
見どころ①:若き片岡千恵蔵さん
片岡千恵蔵さんといえば、
「大石内蔵助」など重厚な役柄が印象的ですが、
本作では江戸の町人として登場。
バリバリの江戸っ子を演じる彼の姿は珍しく、
新鮮な気持ちで楽しめます。
大御所俳優としての威厳とはまた違った、
元気で活き活きとした演技を見ることができる点が、
この作品の大きな魅力です。
見どころ②:アニメ的な片岡千恵蔵さんの「全力疾走」
特に衝撃的だったのは、
片岡千恵蔵さんの走るシーン。
時代劇で役者が全力で走る姿は珍しいのですが、
片岡さんの走りが速いこと速いこと!
手足を大きく振り上げ、
まるで馬のように力強く、
スピード感のあるフォームで駆け抜けます。
そして、その速さからさらに加速する動きがありました。
足をグッと踏み込んだ時に、腕が上がり動作が大きくなる。
体全体を使った大きなアクションが見られたのですが、
その姿はアニメキャラクターが走る様子にも見えました。
昔のアニメの誇張された走り方に似ているのですが、
「アニメ的」と思っていた動きが、
実は当時の日本人の全力疾走を参考にしているのではないかと
感じさせるリアリティがあります。
この走り姿はとても驚きました。
貴重な映像資料としての価値
1938年という時代背景を考えると、
この映画は単なる娯楽作品にとどまりません。
片岡千恵蔵さんの若き日の珍しい役どころや、
昔の日本人の全力疾走を見ることができる、
非常に貴重な資料とも言えます。
当時の日本映画の質感や雰囲気を楽しむだけでなく、
歴史的な視点からも興味深い作品です。
視聴方法:東映オンデマンドで配信中
この作品を観たい方は、で視聴可能です。
購入や加入を通じて視聴できるので、
片岡千恵蔵さんのアニメのような走りと、
江戸っ子金八の人情物語をぜひ堪能してみてください。
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歴史を感じさせる1938年の名作映画、片岡千恵蔵さんの魅力をぜひお楽しみください!