時代劇に見る女性をかかえて歩く方法④
四つ目の例は、1967年の時代劇TVドラマ『俺は用心棒』から、
栗塚旭さんが女性を姫様だっこして歩くところです。
テレビが主流の時代になると、ドラマでこうした
夢物語のようなシチュエーションを堂々と描くようになりますが、
これができるのも(あるいはやらされるのも)イケメンの宿命ですね。
このシーンでは、栗塚さんはかなりの距離を涼しい顔で歩いているのですが、
驚くことに、カメラが前方、後方、横、上方から、
ロングショットからアップショットまで
豪華に複数台使われた、長いシーンです。
関係性が深まった女性との場面であるため時間をかけたという理由もありますが、
それにしても長いです。
間違いなく栗塚さんのサービスショットとして作られたのだと思います。
女性を姫様だっこして軽そうに運ぶのも技術がいると思いますが、
時代劇俳優さんは刀を振り回すため、体格の良い方が多いです。
だから、普通の人よりは軽々と女性を抱き上げられるのかもしれませんね。

1967年の時代劇TVドラマ『俺は用心棒』の姫様だっこシーンについて
『俺は用心棒』テレビドラマの最終話で出てくるシーンです。
『俺は用心棒』は、用心棒の活躍もむなしく毎回死人が出てしまうという、
悲しいエピソードが含まれるドラマでもあります。
特に最終話なので、用心棒の野良犬(栗塚さん)が
より引き立つような内容になっていますが、
最終話でようやく野良犬も落ち着ける場所ができるのか?
と思わせる女性との出会いと関係が展開し、和んで視聴していたのも束の間、
女性は鉄砲の流れ弾に当たりあっけなく命を落としてしまいます。
銃弾を浴びた後しばらくは生きており、手当を受けたこともあり帯が緩められています。
そこに野良犬が駆けつけ、今際の際の会話をするのですが、
最終話までの野良犬の孤独ぶりを見ていたため、本当に不憫でした。
そうした経緯の後、女性を姫様だっこして連れて帰ります。
悲しいシーンではありましたが、一方で突然の姫様抱っこには驚きました。
時代劇映画では姫様だっこで歩くというシーンは皆無に等しかったので
(皆無ではないがポスターなどの静止画ではあります)、びっくりしましたね。
冒頭でお伝えしたように、この時素晴らしいイケメンぶりを発揮していた
栗塚旭さんのサービスショットだと思います。
ファンは嬉しかったことでしょう。
1967年の時代劇TVドラマ『俺は用心棒』の視聴方法
全話視聴はDVDのみです。
1話、2話は東映時代劇YouTubeで無料公開しています。
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