國學院大学博物館「江戸東京の祝祭とおしゃれ」を見学

國學院大学博物館「江戸東京の祝祭とおしゃれ」を見学

江戸の祭礼風俗や、祭り時に江戸町人たちが着飾った粋でいなせな服装や髪型を
描いた浮世絵の展示会です。

お囃子と神輿が町中を巡行する、日本文化を代表する祭礼は、
平安時代に災害や疫病が頻発し、社会不安を一掃するために
平安京の人々が始めたものだそうです。

江戸時代へと受け継がれた祭礼は、大規模で豪華に発展し、
江戸は経済や文化が成熟、人口百万を超える巨大都市へと成長します。

昨今では、祭りなどの祭礼が縮小したり、なくなったりする地域もありますが、
社会不安と祭礼数の統計を取ってみると、意外と関連性が
あるのかもしれません。

災害や疫病以外にも、心理的不安や心配事の増加は現代を象徴する社会不安ですが、
祭りや着飾ることは、手軽にできる気分向上の方法でもあります。

こうした代々受け継がれてきた文化は、
実は人間の根源的なものに必要なことなのではないかと思いますので、
日本人のための祭礼行事はもっと増やしても良いのではと感じました。

「江戸東京の祝祭とおしゃれ」展示会の浮世絵たち

撮影OKでしたので、どんなものが展示されていたのか一部を
紹介いたします。

「江戸東京の祝祭とおしゃれ」のチラシ。
図書館で見つけて興味を持ち行ってきました。

夏祭り。天王祭。6月には神輿が各町内に設けられ、
それとともに町中が飾りつけされるそうです。

山車。各町が山車を所持し、上部の人形や飾りは各町のシンボルなのだそうです。

下記は明治期の祭り・山車風景。
電柱や電線が描かれ、近代化する東京が垣間見れます。

仮装行列。神輿や山車の後から各町の出し物や仮装行列が続きます。

仮装ハリボテの大鯰(おおなまず)模型
かわいい!

新吉原の仮装風景。8月には新吉原の男女らが仮装し移動式の舞台やお囃子をともなって
練り歩いたそうです。

季節のおしゃれを描いた浮世絵。
作成者の月岡芳年は歌川国芳のお弟子さんです。

江戸時代のお化粧テクニックやお手入れなどが描かれた美容系雑誌。
100年以上版を課されたロングセラー本だったそうで、驚きます。

他にもたくさん展示されていますので、ぜひ國學院大学博物館で
実物もご覧ください。

驚くことに、こんなに貴重な資料がたくさんあるにもかかわらず、
入場料は無料です。
常設展の方も無料で見られます。太っ腹な博物館です。

「江戸東京の祝祭とおしゃれ」の開催期間は
2025年4月26日から6月22日までです。

◾️國學院大学博物館 (最寄駅は渋谷駅・恵比寿駅・表参道駅)
http://museum.kokugakuin.ac.jp/

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松元美智子クリエイティブブログ💖公式

松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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