中国産大ヒットゲーム「黒神話:悟空」に見る自国愛
西遊記を最も理解する中国人が本当の西遊記を再現するために
徹底的に研究調査し
キャラや世界観その他表現をオール中国で作った事が
超かっこいいゲームになったと思います。
ゲーム「黒神話:悟空」は2024年8月20日に発売し
世界中でモーレツに売れているゲームです。
とにかくキャラや世界観がとてもカッコよく、
原語の中国語で聞くとさらにこの世界に没入できます。
(下記のトレーラーは中国語で聞けます。)
「黒神話:悟空」の舞台は中国の実際にある場所がモデルとなっており、
中国全土の景勝地36ヶ所がゲームの舞台に使われているそうです。
このゲームは西遊記が題材になっていますが
このゲームを見て、西遊記ってこうだったんだ、
西遊記のキャラってこんな能力が
あったんだと気がつくこともあります。
中国人によって作られた物語の西遊記を
中国人が作ることで本当の西遊記ってこうなんですと
教えられた気もしました。
とてもかっこいいゲームです。
このゲームによって中国や中国人の良い部分も
大いに伝わってきましたが、
中国愛の大きい方々が本気で中国を語ったゲームだなとも
感じました。
自国のものを自国の人が語ることって
結構他国の世界で受け入れられやすいのですが
日本のアニメなんかはものすごいコアな日本人の日常を
ベラベラと語っていることが多いですよね。
日本のアニメが世界でウケてるのって
そういう日本にしかいないようなコアなキャラクターが
日本にしかないような出来事を体験してそれを語る。
そこが他国で受け入れられる、という感じもあると思います。
自国のもの、文化や書物などを熱心に語ることによって
見ている方は語り手から熱心さの中にある
自国愛のようなものを感じとり、
自国愛というのは誰にでも理解できますから
つい聞いてしまった、見てしまった、というようになるのだと思います。
人間の持つ理解力や想像力を刺激するのだと思います。
「黒神話:悟空」を見て、
自国のものを語り尽くすはものを作る側にとって
結構大事だなと改めて思いました。
◾️世界的大ヒット!『黒神話:悟空』にはどのような文化コードが隠されているのか?
筆者:蘭鈴
http://www.pandaview.net/article/detail/1f54c00c-deac-4e3b-bf20-326dab46f3d8
◾️中国のアクションRPG「黒神話:悟空」の「ロケ地」27ヶ所が山西省
「人民網日本語版」
http://j.people.com.cn/n3/2024/0821/c206603-20208491.html
先日見に行って
劇団☆新感線の舞台「バサラオ」の話も
幕府と朝廷が争っているという日本歴史を題材にしています。