「頭の中だけで作ちゃいけない」折原みと先生の執筆術に納得した話
「世界の見方が変わる」「日常を豊かにする」情報を様々な形で届ける
SYNCHRONOUS(シンクロナス)のYouTubeアカウントで公開されている、
折原みと先生の執筆術。
ベストセラー小説「時の輝き」を中心に、先生の創作秘話が語られています。
ティーン小説を書くに至った経緯や、執筆スタイルの変化やこだわり、
折原先生の行動力の原点となった三冊など、
「そうだったのか」と感心する内容が語られていました。
印象に残ったのは、「頭の中だけで作ってはいけない」という
創作の変化に関するエピソードです。
先生の執筆は「机の上だけ」から「取材をして書く」ように変わったとのこと。
とある病院での印象に残る取材の思い出も語られていました。
「時の輝き」という看護師の卵の女の子を主人公にした小説は、
当時大変な反響があり、私も読んだ一人ですが、
とても感動した小説でした。山場では泣いた記憶が残っています。
それまでティーン系の少女小説で泣いた経験がなかったため、
少女小説の見方が変わるほど強い影響を受けました。
当時の折原先生の小説はどれもラストに感動があり、
それがとても良い気持ちにさせてくれます。
「時の輝き」は主人公の女の子の気持ちの変化がとても丁寧に描かれており、
ヒロインは特別な何かがあるわけでもなく、ごく普通の女の子です。
名前も覚えていないくらいなのですが、
その普通さが自然と感情移入につながっているのだと思います。
いつの間にか魔法にかかっているような、そんな感じがします。
折原先生が影響を受けた三冊の中に「星の王子さま」があるのですが、
この作品が折原先生の作品と非常にシンクロするように感じます。
「星の王子さま」も派手さはないものの、いつの間にか物語に入り込んでしまい、
読み終わった後に何か心に残るものがあります。
言語化できない感情面での感動、
今では少なくなってしまった、この言語化できない感動が、
折原先生の小説や漫画にはあるのだと思います。
インタビュー動画を見ながら、
10代の頃から読んでいた折原先生の作品は
こうして作られていたのかと感心しました。
とても貴重な内容でした。