志賀直哉短編小説集「小僧の神様」

志賀直哉短編小説集「小僧の神様」

誰もが知るような有名な作家が書いた小説は、
教科書で小さい頃から触れていたせいか、またはその語彙力のせいか、
大変理解しやすく読みやすいのです。
それでいて、一度読んだだけでも何かしら心に残るものがあります。

志賀直哉短編小説集「小僧の神様」は、
1編が数十ページ程度の短編11本が収められた本です。
わずかなページ数で理解できて心に残るものがある作品ばかりで、
それを書き上げてしまう志賀直哉さんの凄さを感じるのも心地よく、
拝読して良い気分になりました。

またこの本には、各小説を書くきっかけとなったエピソードが、
あとがきに残されている貴重な一冊です。
小説の中で現実味を感じたり印象深い部分が、
書くきっかけとなった箇所でもあり、
改めて書くにはきっかけが大事だなとも思いました。

短編小説集「小僧の神様」は、
あとがきも各小説も大変少ないページ数で書かれているのですが、
短くても伝わるので良いのです。
しかし、短いおかげで「志賀さん、もっと書いてよー」
という気持ちを持ってしまい、
最短の言葉と少ないページ数でまとめたものは、
小説では効果的になるのだなとも改めて感じました。

おかげで、その後に続く解説は別の方が書いているのですが、
非常に長く感じましたね。
解説は本編小説の補足のような役割ですが、
解説も2ページ程度の短さでバシッと決まっている方が好みです。
時々、そのような短い解説を書かれている本を見かけますが、
かっこいいなと思います。

短編小説集「小僧の神様」は、少ないページ数の話でまとまっている本ですが、
そういえば現代的でもありますね。
また志賀直哉さんや昔の小説家が、流行したりするかもしれませんね。

この本は図書館で見かけて借りて帰ったのですが
図書館で古い小説を借りて読むのが結構好きです。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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