かんざしが似合いすぎる男|東千代之介さん1961年映画「さいころ奉行」
遠山の金さんが活躍する片岡千恵蔵さん主演の時代劇映画
「さいころ奉行」で、
素っ飛び小僧・安(ヤス)を演じた東千代之介さん。
スリ役で登場するのですが、着物の帯の二重帯や、
好意を寄せるお蘭からスったかんざしを自分の髪に挿したりと、
ちょっとしたおしゃれが大変似合っておりました。
粋な男が似合う方ですね。

安は遠山の金さんが放浪中に出会うのですが、
スリを見破られての初対面でした。
スった財布の中に入っていたものがきっかけで事件に巻き込まれ、
解明していきます。
安は江戸では金さんと別行動となり、街中で偶然、
好意を寄せていた元スリ仲間のお蘭に出会いますが、
お蘭は有名な料理屋の女将になっており、二人の恋は終わります。
思い出に、というのか、お蘭が帰る際にかんざしをスる安。
しかし、お蘭の料理屋が事件の舞台の一つとなっており、
遠山金四郎が潜伏して事件を追う中で再び安に出会います。
その時、安はかんざしを髪につけていました。
イラストのかんざしと本編は違う形ですが、
ゴールドの大きな飾り細工の豪華なかんざしで、
そのようなかんざしが男性にこんなにも似合うのかと
感心しました。
このかんざしも事件の中で活躍するのですが、
小道具の扱いが粋だなと思うところです。
別に女性のように髪に挿していなくてもよく、
男性の場合は着物の懐や袖に入れておくのが一般的だと思います。
それをあえて髪に挿したのが東千代之介さんだからだろうなと感じます。
この方はやはり大変華やかな方なので、
かんざしの扱いをどうするか考える中で、
懐や袖などいろいろ試すうちに、
髪に挿したら意外とハマった、という感じだったのではないかと思います。
このシーンを見た時、私も男性にもかんざしは意外と合うんだと思いましたが、
やはり東千代之介さんだから似合っていたのだろうという結論に至りました。
そのほか、イラストに書いた
「ばっちり目バージョンの千代之介さん」についてですが、
千代之介さんは剣士や代官系の役をやる時は鋭い目つきをしており、
一方で今回の安のような役やコメディー系のキャラの場合は、
ぱっちり開いた目で演じます。
かなり違った印象になるのが特徴的です。
昔の時代劇では、役によって目つきを変えるのはよくあり、
スター俳優さんは大体、鋭い目つきとぱっちり目の2種類を
使い分けていました。
着物の二重帯ですが、1960年代頃の映画でよく見られ、
男性の旅衣装として流行していたようです。
しかし、このおしゃれな二重帯も華のある役者さんでないと
おしゃれが目立たないという面もあります。
「さいころ奉行」でも旅の途中の片岡千恵蔵さんも二重帯なのですが、
それほど目立ちません。
二重帯姿がバッチリはまっていたのは東千代之介さん、
それから大映で水戸黄門の助さんを演じた時の市川雷蔵さんくらいです。
時代劇も年代によって服装やかつら、小物などが変わりますが、
その時代の役者さんに合うように変えているのかもしれません。
それは現代の時代劇でも同様で、
トータルで役者さんに合わせてどのようなデザインに仕上がるのかを見るのも、
時代劇の楽しみの一つです。
「さいころ奉行」の視聴方法
東映オンデマンド加入で視聴できます。
単品購入もできると思います。
「さいころ奉行」片岡千恵蔵さん主演 遠山の金さん
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