1956年映画『若さま侍捕物帖 魔の死美人屋敷』女形出身・大川橋蔵さんの独特な腰の動き、後退りから進行方向にお尻を振る必見シーン
チャンバラ中にお尻で歩く大川橋蔵さん。お尻というか、腰なんですけど、歌舞伎の女形出身なので、腰が動いてしまうことで有名な方ですが、本当によく動くんです。

若い時などは特にその傾向が目立っていたのですけど、主演映画の『若さま侍捕物帖』の場合は将軍家の若殿様なので、腰が動いても華やかな感じもするのでプラスに働いたと思います。橋蔵さんのこの腰の動きの特徴を活かしたシーンがあるのですが、チャンバラの最中に、カメラに対して後ろ向きに橋蔵さんが後退りをし、敵役の前川荘司さんが進んできます。橋蔵さんが後ろ向きなので、思い切り腰・お尻の動きが見えるのですけど、しなやかに動くわけですよ。さらに歩き方も、平均台の上を後ろ歩きするかのように足運びが一直線上を歩かれるので、色っぽくなってしまっています。そして極めつけが、前川さんが刀を橋蔵さんに向かって振り下ろした時に、橋蔵さんは腰を右に大きく振って右側へ走り抜け、カメラからアウトしていったのです。自分が進む方向に腰・お尻を振って歩く人なんて初めて見たので、ましてや男の人なので、大変驚きました。よく動くなと、試してみたくなるくらい鮮やかな腰・お尻の動きです。このシーンを撮ったカメラマンさんも驚かれたと思いますが、橋蔵さんの腰の動きをあえて使った演出のようにも見えますので、橋蔵さんも他の方々も結構ノリノリで撮影していたかもしれませんね。
このよく動くお尻ですが、橋蔵さんといえば派手なチャンバラも特徴なのですけど、冒頭でも述べたように、若殿様の華やかなチャンバラにはぴったりでした。『若さま侍捕物帖』は若様が正体を隠して江戸のとある船宿に居候して、街中で起こる事件を解決する、というお話です。大川橋蔵さんの『若さま侍捕物帖』は1956年頃から1962年頃まで続いた人気映画で、どの回も面白いです。昔の時代劇といえば大チャンバラですが、橋蔵さんの『若さま侍捕物帖』も派手で長い大チャンバラを繰り広げていてすごいです。この方のチャンバラは歌舞伎出身なので大変華やかなのが特徴です。
橋蔵さんの『若さま侍捕物帖』についてはこのブログで何度も取り上げていますので、そちらもどうぞ、読んでください。
ちなみに今回紹介した映画は1956年公開、『若さま侍捕物帖・魔の死美人屋敷』です。