大川橋蔵さん主演映画「若さま侍捕物手帖 お化粧蜘蛛」驚きと笑いが詰まった時代考証の極意
昔の時代劇は、物語の舞台となる時代を徹底的に再現することで知られています。
しかし、大川橋蔵さん主演の「若さま侍捕物手帖 お化粧蜘蛛」では、
時代考証の細かさが予想を超えた形で描かれており、
そのこだわりに思わず驚き、笑ってしまう名シーンがあるのです。
今回は、時代考証の徹底ぶりが見える面白いエピソードと、
「若さま侍捕物手帖」の魅力についてご紹介します。
汚すぎる誓約書がスクリーンいっぱいに!
「若さま侍捕物手帖 お化粧蜘蛛」には、
若さまが重要な誓約書をヤクザのような無法者たちに見せるシーンがあります。
唐津屋というヤクザっぽいボスに誓約書を突き出す若さま。
スクリーンに大きく映し出されるその誓約書には…なんと汚すぎる文字が!
その文字の乱雑さに目が釘付けになりました。
一見すると子どもの落書きのようにも見えるこの文字、
映画館の巨大スクリーンに映し出されたかと思うと、
観客の反応が想像できて思わず笑いがこみ上げます。
さらに驚いたのは、そこに書かれていた名前。
「しろくまのもん太」など、
明らかにふざけた偽名が並んでいるのです。
それを真剣な顔で見せる若さまと唐津屋のやり取りが、
シュールすぎて笑いを誘いました。
昔の時代劇の徹底した時代考証
「若さま侍捕物手帖」に限らず、昔の時代劇では、
物語の背景となる時代を忠実に再現することが重要視されていました。
室内の装飾品や登場人物の衣装、小道具に至るまで、
当時の資料を徹底的に調べ、可能な限り正確に再現していたのです。
この映画ではさらに一歩踏み込み、
その時代に文字を書く習慣がなかった
海賊のような無法者たちの字まで忠実に再現しています。
誓約書の文字が汚いのは「時代考証の一環」というわけです。
たしかに、武士や僧侶のように
文字を学ぶ機会がある人々が書く字は美しく、
時代劇で見る巻物や文書には達筆なものが多いですよね。
しかし、この作品では、文字を書く機会が少なかったであろう
無法者たちの実態までリアルに描いているのです。
制作陣の徹底ぶりには頭が下がりますが、
同時に、「ここまでやるのか!」と驚かされました。
時代劇に笑いのスパイスを
真面目に時代考証を行いながらも、時折挟まれるコミカルな要素が
「若さま侍捕物手帖」の魅力の一つです。
時代背景やキャラクターの性格をしっかり描きつつ、
ユーモアを忘れないところが、
多くのファンに愛される理由でしょう。
「若さま侍捕物手帖 お化粧蜘蛛」の視聴方法
1962年公開の「若さま侍捕物手帖 お化粧蜘蛛」は、
現在、東映オンデマンドやAmazonで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しめます。
時代考証の徹底ぶりや、笑いが詰まった誓約書のシーンをぜひご覧ください!
時代劇の奥深さと笑いが交差する作品を、あなたも体感してみてはいかがでしょうか?
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