「ある日の鞍馬天狗」しょーもないことをする天狗さん
嵐寛寿郎さん主演の映画「鞍馬天狗」はシリーズ40本に及ぶ
人気作品ですので、お話も面白く、チャンバラも素晴らしいのですが、
ときに真面目なストーリーの中に、鞍馬天狗の衝撃的な行動が
挿入されることがあり、見ていて目が点になります。
こういうところが人気の理由でもあったのだろうと思いますが、
中にはくだらないと感じる行動もあり、驚かされます。
1939年公開の時代劇映画「鞍馬天狗 江戸日記」では、
倒した相手の顔にイタズラ書きをして帰る、というシーンがあります。
いい歳をした大人の鞍馬天狗が、丸メガネと額に「鬼」と書いている姿は
非常にくだらなかったですが、
そのイタズラ書きをしている時の嵐寛寿郎さんの目が楽しそうに笑っていて、
演技なのか、意外とこういうのがお好きなのか、どちらとも言えませんが、
その姿を見て可笑しくなりました。

1939年公開の時代劇映画「鞍馬天狗 江戸日記」について
鞍馬天狗は、京都や大阪を舞台にした作品が多いのですが、
映画の中には江戸が舞台となるものもあります。
京都と江戸では、人や町の雰囲気も異なりますが、
「江戸日記」での鞍馬天狗は長屋に滞在しています。
長屋では隣近所とのつながりが濃く、鞍馬天狗も自然とそこに馴染んでおり、
長屋の住人たちとも気軽に会話をしています。
一方で、京都にいるときの鞍馬天狗は、寺や廃墟の屋敷などを棲家にしており、
関係者以外とはあまり会話をしない印象があります。
ですので、江戸の長屋で鞍馬天狗が住人たちと話す姿は珍しく、
また、部屋の壁に大きな穴が空いていて隣の部屋が丸見えという家に
住んでいる鞍馬天狗の姿は、意外性があり面白いシーンでした。
このように「鞍馬天狗 江戸日記」では、
通常の鞍馬天狗シリーズには登場しないようなシーンが色々と描かれており、
その中の一つが、侵入した屋敷の主の顔にイタズラ書きをするという
珍エピソードです。
これは鞍馬天狗の衝撃行動の中でも、ダントツでしょーもないエピソードですね。
普段は見られない鞍馬天狗の姿が見られる作品として、記憶に残る映画です。
「鞍馬天狗 江戸日記」の視聴方法
東映オンデマンドの加入で視聴できます。
Amazonでサブスク契約も可能です。単品購入もできると思います。
◾️1939年公開の「鞍馬天狗 江戸日記」
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