歴代No.1の水戸黄門1937年『水戸黄門廻國記』阪東妻三郎さん×片岡千恵蔵さんの助格には勝てない
歴代ナンバーワンの水戸黄門は誰が何と言おうと私の中では
1937年日活映画「水戸黄門廻國記」なのです。
佐々木助三郎=阪東妻三郎さん 渥美格之進=片岡千恵蔵さん 水戸黄門=山本嘉一さん。
この助さん格さん黄門様の完璧な人選。
さらに月形龍之介さん、尾上菊太郎さん、沢村国太郎さんらが脇を固める豪華さ。
どんだけ見たいと願ったか・・絶対に見れることはないだろうと諦めていたところ、
なんと、国立映画アーカイブさんがフィルムを所持しており、欠損だらけですが
この度上映してくれるという奇跡に出会いました。
泣くほど喜んだのは私以外にはいいないだろうと思います。

水戸黄門物語に欠かせない助さんと格さん。
「水戸黄門廻國記」での助さん(阪東さん)格さん(片岡さん)の
顔よし、チャンバラよし、所作良し、ならびに旅服、着流しをはじめ
裃などの正装服も似合う品の良さ。
主演ではない助さんを演じる阪東妻三郎さんは超レアです。
この時すでにスーパースターですが、目立たないオーラで演じていたのが印象的。
しかしここぞという必要なシーンでは
助三郎の真面目さや威厳さを出してきて、さすがだなあと思いました。
主演は格さんの片岡千恵蔵さんのようですが、
このメンツだと片岡さんが可愛い坊やのように見えます。
実際に末っ子みたいで可愛かったです。
「昔の片岡さんは可愛かったんだよ」と
思わずいとこのおばちゃんみたいな目で見てしまいました。
そして水戸黄門の山本嘉一さん、松平対馬守演ずる尾上菊太郎さんの滲み出る役の高貴さ。
昔の映画は高貴な役には役者さんがちゃんと高貴さを出していたものです。
印籠を出さなかった時代の光圀が、どうして光圀だと信じさせるかは、
見るものが只者ではないと肯定する、庶民ではない高貴さを
肌で感じることができることだと思います。
そういう人に出くわすと、自然と頭が下がるものです。
断片しか残っていないので、短い上映時間でしたが、
各役者さんの凄さを存分に感じ、
また、重厚さ、高貴さのあった頃の水戸黄門物語と久々出会い
フルで一本の映画を見たような満足感がありました。
本当に良いものを見せて頂きました。
続水戸黄門廻國記の方は嵐寛寿郎さんも出演されていたようですが、
今回の上映部分にはいなかったようで残念。
できるならば上映した「水戸黄門廻國記」と「続水戸黄門廻國記」の映画を
断片でもいいので販売して欲しいと願うばかりです。
100回は見ます。
◾️国立映画アーカイブ 「発掘された映画たち2026」
https://www.nfaj.go.jp/film-program/hakkutsu202604/