1955年東映映画『水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼』に見るパワー系助さん格さんの魅力

1955年東映映画『水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼』に見るパワー系助さん格さんの魅力

東映時代劇映画で、月形龍之介さんが水戸黄門を演じる「水戸黄門シリーズ」。
1950年代半ばに制作された作品は、狒々や化け猫、猿人と戦うなど、
少し変わった設定や演出が多いのが特徴です。

物語自体は真面目なのですが、妙な生き物たちをはじめとする敵と戦うのは主に助さんと格さん。
その二人を演じるのは、加賀邦男さんと三条雅也さんです。

このお二方は体格が非常に立派です。この世代は大正生まれなので、
栄養状態が良くなった影響なのか、
あるいはチャンバラの回数が多すぎて自然に鍛えられたのかは不明ですが、
とにかく狒々にも負けなさそうな体格で、黄門様を守るには十分な存在感があります。

この立派な体格を見て思いついた演出なのかどうかは分かりませんが、
東映らしいユーモアあふれる演出もふんだんに散りばめられています。

その一つに、体をぐるぐると縛った縄を胸の力で弾き切るという、
まるでリアル北斗の拳のような場面があり、思わず目が点になりました。

1950年代半ばの月形龍之介さんも少し若い頃なのですが、
目つきが鋭く、セリフもきつい一言を投げかけることもあるので、
全体的に迫力があります。

悪人たちを前に水戸光圀であることを明かすシーンでは威圧感が抜群で、
その横に肉体派の加賀さんと三条さんが控えることで、
まるでヤクザ映画の出入り場面のように見えます。

歴代の水戸黄門の中でもトップクラスのパワー系御一行で、
他にはない組み合わせなので非常に印象的です。

なお『水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼』には怪人系は登場せず、
「鬼面組」と呼ばれる豊臣の残党との戦いが描かれています。
助さん・格さんの二人が大勢の敵と戦うため、このパワー系の配役はぴったりです。

1957年頃からは、次世代の東千代之介さんらスレンダーな俳優が
助さん・格さんを演じるようになり、
東映色の強いヒーロー系の水戸黄門へと変化していきます。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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