【大映版『水戸黄門』がぶっ飛びすぎ！】水戸黄門漫遊記は水戸藩家臣の“お芝居”だった！？
東映時代劇の映画『水戸黄門』シリーズが、
メチャクチャな話で面白いことはブログでもよくお伝えしていますが、
実は大映版『水戸黄門』もとても面白いのでご紹介します。
大映版は、それまでの『水戸黄門』シリーズをぶち壊すような内容で、
なんと御老公が旅先で出くわす数々の事件は、
実は水戸藩の家臣たちが事前に用意した
「御老公のお忍びの旅を楽しいものにしよう」という企画（お芝居）だったのです。
御老公が喜ぶことは何かを考え、
シリーズでよく見られる“悪代官を懲らしめる”タイプの芝居を用意し、
御老公をいい気分にしてやろうと、他藩にも連絡して協力を仰ぐ。
こうして描かれるのは、
「水戸黄門漫遊記は、水戸藩家臣たちが作った壮大な大芝居だった」という、
涙ぐましい（というか笑ってしまう）家臣たちの働きぶりです。
そう言われてみると、黄門様ご一行が行く先々で毎回事件に遭遇するのは不自然ですし、
いちいち「このお方をどなたと心得る！」と正体をバラすのも変な話です。
この“水戸黄門漫遊記の裏事情”を暴く大映版『水戸黄門』は、
まさかの設定で思わず爆笑してしまいました。
しかし、お話はそれだけでは終わりません。
家臣たちのお芝居に気づいた御老公は家出（？）をして一人行動を始め、
そこから物語は二転三転していきます。
とはいえ、最終的には御老公が家臣や他藩の思惑の中で転がされていた構図は変わらず、
最後まで痛快で面白い映画でした。
大映版『水戸黄門漫遊記』では、
佐々木助三郎：品川隆二さん
渥美格之進：千葉俊朗さん
水戸光圀：中村鴈治郎さん
ニセ助さん・格さん：勝新太郎さん、島田竜三さん
お絹（光圀の隠し子と思われた女性・実は違う）：中村玉緒さん
が出演しています。
勝新太郎さんと中村玉緒さんはご夫婦としても知られていますが、
この映画の時点ではまだ結婚前で、
若くて初々しい二人のやり取りを見られるのも大きな見どころです。
勝新さんが主役ですので、本当の助さん格さんの活躍があまりないのが
ちょっとかわいそう・・・本来なら大活躍のお二人なので、
活躍ぶりが少ないと残念な気持ちになりますね。
大映版『水戸黄門漫遊記』の視聴方法
現在はDVDのみで視聴可能です。
◾️大映版「水戸黄門漫遊記」 DVD
https://amzn.to/48ZH6mT