時代劇言葉の使われ方「おすがり」

時代劇言葉の使われ方「おすがり」

「おすがり」の意味

• 助けてもらうこと

• 役人(目上)を頼ること

「おすがり」の使われ方

1960年の時代劇映画 「右門捕物帖 地獄の風車」 において、
殺人犯の疑いをかけられ逃亡中の已之吉(里見浩太朗さん) と恋人お加代 が
事件の黒幕たちに襲われます。
そこをむっつり右門(大友柳太朗さん) と
元スリの親分お由(青山京子さん) に助けられた後、
会話の中でお由が「おすがり」という言葉を使っています。

この映画では、江戸市民たちの間で使われる洒落言葉のような気軽な表現 として登場し、
市民と右門の 親しみやすい関係 も感じられる場面となっています。

現代でも「〇〇様におすがりする他・・・」のような
切羽詰まった時に使われることもありますが、
普段の生活の中では「おすがり」は使われません。
しかし、親分・お由のような気楽な使い方も
可愛らしくて良いですね。

1960年の時代劇映画 「右門捕物帖 地獄の風車」 について

こちらの映画は、以前に下記URLのブログでたっぷりと紹介しています。
そちらのブログでは、大友さんの凄さを中心に語っていますが、
大友さん主演の「右門捕物帖」シリーズの「地獄の風車」は、
特に物語のテンポやチャンバラのリズム感が良く、
娯楽映画として本当に楽しい一作で
何度も視聴するほどお気に入りの映画です。

さらに偶然かもしれませんが、
この作品に出演している役者の皆さんの容姿が本当にかっこよく、
美しく、まさに奇跡のタイミングと感じられます。
そのため、親分・お由が「おすがり」と言うような
江戸市民の洒落た言葉の使い方も、映画の雰囲気にぴったりと合っています。

1960年の時代劇映画「右門捕物帖 地獄の風車」の主要な登場キャラクター

親分・お由は、今で言うところの大衆居酒屋を経営している元スリです。
スリをしていた時に、八丁堀同心の「むっつり右門」こと近藤右門と出会い、
それ以来の仲です。

ごんちゃんは浪人で、親分のお店の常連客ですが、
悪者たちの策略によって殺人犯に仕立て上げられてしまう不憫な男です。
しかし、事件のあった夜は親分のお店でずっと飲んでいたという事実があり、
親分がごんちゃんの濡れ衣を晴らすために
「右門の旦那におすがりしなさい。」と助言します。

巳之吉は、恋人のお加代と逢引していた晩に、
お加代から弟の困りごとを聞かされ、助けるために弟の奉公先へ向かいます。
しかし、その奉公先の主人が殺害されており、
現場から逃げる巳之吉とお加代を目撃した者がいたため、
巳之吉は殺人犯として追われることになります。

その後も、なぜか殺人現場に居合わせてしまうという不運が続き、
そのたびに逃げる巳之吉。
しかし、事件の黒幕たちは二人を消そうと画策し、
ついに襲われてしまいます。
危機一髪のところで右門が助けに現れ、
二人を救った後、お由が「どうしてすぐにおすがりしなかったの?」と問いかける場面があります。

親分、ごんちゃん、巳之吉、お加代以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場しており、
先に挙げた映画の魅力と合わせて、
「右門捕物帖 地獄の風車」は、作品として完成度が高く、
火の打ちどころのない素晴らしい映画です。

1960年の時代劇映画「右門捕物帖 地獄の風車」の視聴方法

現在、「右門捕物帖 地獄の風車」は、東映オンデマンドやAmazonプライムで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しむことができます。

◾️1960年映画 大友柳太朗さん主演「右門捕物帖 地獄の風車」
https://amzn.to/40aUxur

ちなみに初代近藤右門は嵐寛寿郎さんです。
こちらも大変面白い映画です。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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