時代劇言葉の使われ方「よなきを分け合う」

時代劇言葉の使われ方「よなきを分け合う」

「よなきを分け合う」の意味

・ 助け合うこと
・世間で俗に口にする言葉や話

「よなきを分け合う」の使われ方

1954年の時代劇映画「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」において、
町人が言った「よなきを分け合う」という言葉の意味を、
将軍綱吉(月影龍之介さん)が尋ねたところ、
早乙女主水之介(市川右太衛門さん)が教えた。
しかし、それを聞いた綱吉の返答はあまりにもストレートすぎました。

1954年の時代劇映画「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」あらすじ

「旗本退屈男」とは、直参旗本・早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)を
主人公とする痛快時代劇シリーズ。原作は小説で、映画は市川右太衛門さん主演で、
サイレント映画時代から計30本制作された人気作品です。

「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」は、賭場の借金の形として売られそうになった娘
「お紋(おもん)」を助けた早乙女主水之介。
その後、お紋は将軍綱吉の側室となりますが、
その背後には老中柳沢吉保の陰謀が潜んでいました。
お紋は綱吉を操り、「お犬さま」を尊ぶ悪政を広め、人々を苦しめます。
早乙女は、この悪政と戦うため、
謎の怪人屋敷に潜入し、柳沢吉保一派と対決します。

「よなきを分け合う」が出てきたシーンについて

物語のクライマックス近く、早乙女主水之介がお紋の方と密会したことが発覚し、
大問題となります。その結果、早乙女に切腹が言い渡されます。
これとは別に、綱吉や老中が集まる裁判のような場面で、
「よなきを分け合う」という言葉が登場します。

その場には綱吉、老中柳沢吉保、お紋の方、早乙女主水之介、
そして早乙女側の湯女(遊女)たちが集まっています。
実は、お紋の方はかつて湯女だった時期があり、その頃親しかった湯女たちが、
綱吉にお紋との関係を説明する際に「よなきを分け合う」という言葉を使います。

しかし、この言葉の意味が綱吉にはわからなかったため、
綱吉が尋ねると早乙女が答えます。「よなきを分け合う」とは、
「助け合うと」いう意味、町人たちの間で使われる俗語で、
湯女たちが互いに支え合ってきたことを表しています。

早乙女がこの説明をした際、良い話と思いましたが、
それを聞いた綱吉が「つまり、貧乏じゃな。」と発言し、
良い話が台無しになり笑いました。

将軍という立場からすればそう見えたのかもしれませんが、
あまりに率直すぎる発言には驚きました。

1954年の時代劇映画「旗本退屈男 謎の怪人屋敷」の視聴方法

この映画は東映オンデマンドやAmazonプライムで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しむことができます。

市川右太衛門さん主演の「旗本退屈男」シリーズは非常に人気が高く、
制作には多くの予算がかけられています。
衣装や大道具、小道具はもちろん、物語や演出、迫力あるチャンバラシーンまで
全てが豪華で、見応えのある作品です。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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