時代劇言葉の使われ方「見事(みごと)」

時代劇言葉の使われ方「見事(みごと)」

「見事(みごと)」の意味

・ 見るに値する事
・手際や有様が鮮やかなこと

「見事(みごと)」の使われ方

1959年の時代劇映画「たつまき奉行」(遠山金四郎シリーズ)において、
片岡千恵蔵さん演じる遠山が、事件を企てた
藤堂佐渡守(とうどうさどのかみ)へ
切腹を申しつけ、即座に実行した藤堂へ言った言葉。

この使い方には驚きましたが、意味を調べると納得のいく表現でした。
片岡さんの演技や言葉の前振りも、藤堂に潔さを引き出させたのではないかと思います。
さすがの前振りです。

ちなみに、「御茶ノ水」とは幕府直轄の学問所
「昌平坂学問所」を指す言葉だと思います。

1959年の時代劇映画「たつまき奉行」(遠山金四郎シリーズ)とは

正式には「いれずみ判官シリーズ」です。

ただし、「いれずみ判官シリーズ」といっても、
時代劇をあまりご存知ない方にはわかりにくいかもしれません。
そのため、多くの人が親しみやすい名称として
「遠山金四郎シリーズ」と表現しました。
「遠山の金さん」のことです。

片岡千恵蔵さんが遠山金四郎を演じたこのシリーズは、
当時は「遠山の金さん」というタイトルを使っておらず、
「たつまき奉行」や「はやぶさ奉行」といったタイトルがつけられていました。
「遠山の金さん」というサブタイトルが登場するのは1962年頃からです。

1959年の時代劇映画「たつまき奉行」あらすじ

佐渡金三百貫を輸送中、突如として佐渡の荒海で消息を絶った御用船・佐渡丸。
この失踪事件について、江戸の北町奉行である遠山金四郎(片岡千恵蔵さん)
のもとへ相談に訪れたのが、藤堂佐渡守(山村聡さん)でした。

藤堂は「佐渡丸は晴天無風の時に起こる竜巻により沈没した」と語ります。
しかし、遠山が調べたところ、当時は曇天だったことが判明。
事の真相を明らかにするため、そして佐渡金の行方を追うため、遠山は佐渡へ急行します。

道中、薬売りに扮して佐渡へ渡る南町奉行の
新鋭与力・渡会三四郎(東千代之介さん)と出会いますが、
お互いに素性を隠したまま調査を進めます。

やがて、この事件が海賊である島の酒造家・杉戸平右衛門(月影龍之介さん)と
藤堂らが仕組んだ芝居であることを突き止めた遠山が、
痛快な刺青裁きを繰り広げます。

「たつまき奉行」の見どころ

片岡千恵蔵さんが演じる遠山の金さんは、
遊び人としての金さんと真面目なお奉行姿の遠山金四郎、
この二面性が非常によく似合っています。

お裁きのシーンも迫力があり、観客を強く引き込むキャラクターです。
遠山の金さんがその後テレビシリーズ化され、
長年にわたって愛されるキャラクターとなったのは、
片岡千恵蔵さんの演技力によるところが大きいと感じます。

脇を固めるのは、東千代之介さん、月影龍之介さん、
進藤英太郎さんなど、当時の人気俳優たちです。
彼らが織り成す魅力的な人間模様も大きな見どころです。

また、「たつまき奉行」の監督は「鞍馬天狗」で知られる
マキノ雅弘監督と撮影は三木滋人さんコンビが担当しています。
これらの才能が揃った映画が面白くないわけがありません。

1959年の時代劇映画「たつまき奉行」の視聴方法

この映画は東映オンデマンドやAmazonプライムで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しむことができます。

映画で見る北町奉行遠山左衛門尉、片岡千恵蔵さん演じる金さんのおさばきや
様々な人間模様が入れ込んだ痛快活劇をお楽しみください。

◾️いれずみ判官シリーズ「たつまき奉行」(遠山の金さん 片岡千恵蔵版)東映映画https://amzn.to/4glpq5k

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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