時代劇言葉の使われ方「やべー」

時代劇言葉の使われ方「やべー」

「やべー」の意味

・ 泥棒のこと

「やべー」の使われ方

1938年時代劇映画「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」において、
鞍馬天狗の右腕的存在である
黒姫の吉兵衛が、天狗が助けた子供の
杉作と新吉と話をしている中で使った言葉。

1938年時代劇映画「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」あらすじ


時は幕末。神出鬼没の鞍馬天狗を狙うのは新選組。
壬生寺の祭りで、角兵衛獅子の杉作と新吉は稼いだお金を落としてしまい、
泣いているところに倉田典善(鞍馬天狗)が通りかかり、話を聞いてお金を渡す。
しかし、杉作と新吉の親方である御用聞き・隼の長七は、
二人がお金を盗んだと決めつけて折檻を加える。

さらに、お金を渡した相手の名が「倉田」だと知ると、それが鞍馬天狗の偽名であることに気づき、
新選組に密告。鞍馬天狗は襲撃を受ける。
天狗が危ないところを杉作が助けたことで、天狗は長七の元から杉作と新吉を救い出し、
自分の子として迎え入れ、薩摩藩の西郷邸へ身を隠す。

二人は天狗に恩返しをしようと、新選組をやっつけようと屋敷を抜け出すが、
長七に見つかり、天狗をおびき出すために誘拐されてしまう。
鞍馬天狗は、二人が新選組の近藤の指図で大阪の城代屋敷の牢に囚われていることを突き止め、
馬に乗って大阪へ向かう。
多勢に無勢の戦いを繰り広げながらも、無事に二人を救出する。

「やべー」という言葉について

現代では「ヤベー」という言葉は、危険な状況や焦ったとき、追い込まれた際に使われる一方で、
逆に「最高」「すごくいい」という意味でも使われています。
しかし、『研究社 日本語口語表現辞典』などによると、「やべー」「やばい」は、
「もともとは盗人などが、自分の身が危ういことを表す際に用いた言葉であった。明治になって隠語として文献に現れ、やがて一般に広まった。」
と記されています。

このように、時代とともに言葉の意味が変化することは珍しくありませんが、元々の意味を知ると、
「やべー」のように意外な事実に驚くこともあります。
昔の時代劇は、こうした言葉の元の意味や使い方を学べる貴重な資料としても価値があります。
また、時代劇では、会話の中で言葉がセリフとして使われ、
その意味が自然に伝わるため、とても分かりやすいです。

引用:若者がよく口にする「やばい」はどのような状況の時に使うのか知りたいです。
レファレンス協同データベース 
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000206172&page=ref_view

1938年時代劇映画「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」の視聴方法

東映オンデマンドやAmazonプライムで視聴可能です。
単品購入やサブスクリプションで楽しむことができます。

鞍馬天狗が正体を隠さずに素性を明かす演出は、現代の視点から見ると新鮮に感じられます。
「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」は、過去に何度も制作されている人気作品です。

今回紹介しているのは、1938年版、日活京都制作の「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻」。
52分という短い上映時間ながら、2時間ドラマを見たような充実した内容の娯楽作品です。
Amazonプライムでの配信は東映です。

◾️1938年版「鞍馬天狗 角兵衛獅子の巻 」
https://amzn.to/49kCWEA






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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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