栗塚旭さん主演「怪談 首斬り浅右エ門」解説|日本怪談劇場と暴れん坊将軍での山田浅右衛門を比較
テレ東放送の「日本怪談劇場」というオムニバス形式ドラマ。
実在した首斬り役人・山田浅右エ門を栗塚旭さんが演じています。
昔の怪談ドラマは、たまにゾッとするシーンがありますが、
このドラマも最後に浅右エ門が錯乱し、自らの首を斬り落とす場面がありました。
そんなシーンを見たことがなかったので、頭部がないことを脳が理解できず、
最初は首が前に落ちて寝ているのかと思ったら、実際に首がなくてゾッとしました。
80年代くらいまでは映像や漫画でも過激なホラーが多かったですが、
行き過ぎた面もあり規制がかかりましたね。
さて、栗塚旭さんは同じ役を1978年の「吉宗評判記 暴れん坊将軍」でも演じています。
こちらは健康的でかっこいい首斬り役人として描かれており、
東映作品に出演する栗塚さんのイメージを崩さないように作られています。
一方、「日本怪談劇場」の方は周りが酷い人ばかりで、浅右エ門が憔悴していく可哀想な役です。
珍しい栗塚旭さんの演技が見られる貴重な作品でもあります。
「日本怪談劇場 怪談 首斬り浅右エ門」のお話
徳川時代、囚人の首を斬る役人である山田浅右エ門は、
過去に斬った者たちの怨霊に悩まされる。
昔の恋人おようと再会し、役目を辞めようとするが、
山田家は代々首斬り役人であるという宿命を知る。
おようと彼女の夫の悲劇的な運命に巻き込まれた浅右エ門は、
ついにおようの首を斬ることを命じられ、その罪に苦しみ錯乱した末、
自ら首を落とすという悲劇的な最期を迎える。
という内容です。
山田浅右エ門の首斬り仕事のシーンや、職業のせいで恋人に捨てられ友人に奪われたり、
友人や恋人も最低な人間だったり、お手伝いが金を盗んで逃げたり、
ノイローゼになっているのに上役が非道すぎて辞めさせてもらえず、
無給で働かされるなど、本当に可哀想な山田浅右エ門。
こんな可哀想な役を演じる栗塚旭さんも私の中では珍しいですが、
一方で、東映系の作品に出演する時より声のキーを高くして話したり(地声は高めだそうです)、
着流し姿や過去の回想シーンで「さかやき(月代)」姿を見せたりと、
結構レアな栗塚さんが見られるのでファンにはおすすめの作品です。
「吉宗評判記 暴れん坊将軍」での山田浅右衛門
こちらは東映系の作品で、東映系テレビドラマの
「新選組」や「用心棒シリーズ」などで見られる、
栗塚旭さんのイメージそのままに「吉宗評判記 暴れん坊将軍」でも山田浅右衛門を演じています。
また、「吉宗評判記 暴れん坊将軍」で山田浅右衛門の子孫が首斬り役人であることが
語られていたと思うので、「日本怪談劇場」の浅右エ門はその子孫となります。
若い頃の栗塚さんが演じているため、子孫としてもつながっており、
こうした“粋なはからい”ともいえるエピソードをサラッと入れておくのは、
東映時代劇のサービス精神だと思います。
「吉宗評判記 暴れん坊将軍」の山田浅右衛門が出演しているドラマの中で、
この首斬り役人のエピソードが少し広げられて語られていたのが気になって覚えていました。
そういえば、「吉宗評判記 暴れん坊将軍」の山田浅右衛門と
「日本怪談劇場」の浅右エ門の衣装は、
黒の着物にネズミ色の袴でお揃いですね。
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