『大岡越前』榊原伊織は“花効果”の元祖?|第一部に光る70年代的キャラクター性

『大岡越前』榊原伊織は“花効果”の元祖?|第一部に光る70年代的キャラクター性

TVドラマ、大岡越前第一部で気になることの一つに、
榊原伊織のキャラクター性があります。
医者で忠相の親友ですが、物語の中の徳川吉宗時代の人物であるはずが、
なんとなく真面目でお堅そうな雰囲気になるところを、
70年代風の小生意気で口の悪い当時の若者像をそのまま取り入れ、
さらにイケメンで恵まれた身体を投入したことで、大変目を引くキャラになっています。

忠相に対して小うるさくポンポン物を言い、ストーカーのようについて回る姿は
めんどくさい人間にしか見えませんが、
どういうわけか人気キャラを確立してしまった(やはり顔?)。

人気ゆえに制作側も、話数が進むにつれて伊織に対し過剰な演出が出始めます。
その一つに、いわゆる少女漫画でよくある
「キャラの周りに花を飾ってキラキラさせる効果」を取り入れているところです。
時代的にも、大岡越前の放送の方が早かったように思いますので、
この“花を飾る演出”の始まりは榊原伊織説は有力かもしれません。

その他にも伊織の魅力として、「何を考えているのかよくわからないAB型気質」
「突然妙な行動を取る」といった点がありますが、
普通の会話の中でいきなり伊織の変な言動や行動が始まるので驚きます。

また、これは大岡越前第一部での出来事なので、演じている役者さんたちも大変若く、
一生懸命に演じている姿がキャラに妙な相乗効果を与えており、
そこも魅力です。

シリーズ物の時代劇第一部は、大体役者さんたちの一生懸命さが
良い効果を生んでいるのは共通事項なので、
時代劇でどのシリーズがおすすめかについては、やはり第一部です。

ただ、放送時期が古い時代劇ドラマ(1960年代後半〜70年頃)は、
フィルムの紛失や状態の悪さなどの理由でDVD化・オンデマンド化されていないシリーズも多く、
そこは残念ですね(水戸黄門など)。
1970年代後半以降に始まった時代劇ドラマは、比較的全話DVD・オンデマンド視聴できるものが
多いと思います(暴れん坊将軍など)。

また、古い時代劇ドラマが視聴できない理由には、
現代では放送禁止用語となっている言葉が使われているため、
DVD化・視聴不可にしている場合もあります。
最近は、時代背景による言動・差別用語については、
映画やドラマ冒頭に説明文を入れて放送することも多くなったので、
そのうちお蔵入りしている時代劇ももっと見られるようになると良いなと思います。

伊織の話から少しずれてしまいましたが、『大岡越前』第一部も70年放送開始なので、
禁止用語が出てきます。そのためかオンデマンド視聴はできません。
DVDはこっそり販売されています。
結構な金額ですが、高額にして当時の資料としての閲覧の形にしたり、
ファンが自宅で鑑賞するものといった位置付けにしておくのも大事かもしれません。

伊織のキャラ・人間像は70年代そのものも感じるので、
時代考証の資料にも後々役立つかもしれませんし、
300年くらい未来に見たら衝撃的かもしれません。

大岡越前 第一部視聴方法

現在はDVD販売のみ視聴可能です。

◾️1970年TV時代劇「大岡越前第1部」DVDBOX TBS
https://shopping.tbs.co.jp/tbs/product/P0019337?srsltid=AfmBOoqjfU1Je1OzLmUf8xKPp6IPz7eiunCQf7y6yJt2pHDRFagx3lnE

◾️大岡越前 第1部 – 映像制作 | 株式会社C.A.L(シー・エー・エル)
https://www.cal-net.co.jp/picture-produce/drama/oooka/index.html

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