1951年長谷川一夫主演源氏物語の映像が美しすぎる

1951年長谷川一夫主演源氏物語の映像が美しすぎる

長谷川一夫光の君の「どうしたの?」の
優しい問いかけに私は心を奪われましたね。
こんなに美しい絵巻物のような
映像作品があったことに感動!
素晴らしい世界観の表現です。

絵巻物の中のような人間像を作っているのですが
顔の造形や(お化粧)衣装、髪型を
どうやって仕上げたのか不思議、わからない。

背景や構図なんかも完璧な美で
全てが美しかったです。

第5回カンヌ国際映画祭撮影賞受賞作品だそうですけど
納得ですね。
脚本に新藤兼人監督
監修に谷崎潤一郎
というすごい方々が関わっている作品なので
それは素晴らしい作品に仕上がりますよね。

作品の画像をちょっと拝借させていただきました。

主演の長谷川一夫さんは二枚目スターですが
美しさが作品から溢れておりまして、
長谷川一夫さん所作も語りも全てが美しくて
舞を舞ったりお琴を弾くシーンがあるのですけど
うっとりですよ。

ブログの冒頭で「どうしたの?」という優しい問いかけに
心を奪われたと書いましたが
まさかそんな語り方をするとは予想もしなかったので
ギャップに心を持っていかれた感もあります。

言葉使いが美しいのもどきっとしますね。
「藤壺様、どうして会ってくださらないのですか?」
って、すっごく優しい声で言うところも
びっくりしましたね。
感覚に訴えてくるのが美男子なんだわと
思いましたね。

それから、すごく礼儀正しいのに
藤壺に会うのを侍女に止められているにもかかわらず
「私はお会いする」と言って進んでいってしまうのも
時代的に大胆すぎるので驚いてしまうのですよ。

平安時代のモテモテ男の表現をどうするかも
難しかったと思いますが
歌舞伎の世界の美男子の表現に近い感じも
見受けられますね。

光の君が藤壺さんが亡くなった時に
両手顔に当てて泣いちゃう子供っぽさも
よかったですね。

本当に素敵な作品でした。

◾️源氏物語(1951)

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