小津安二郎監督のカメラワークとルール化を人工知能分析をした研究結果資料

小津安二郎監督のカメラワークとルール化を人工知能分析をした研究結果資料

小津安二郎監督監督映画のカメラワークが独特なのは
ご存知と思いますが
ほぼほぼ「ローポジション」低い位置から撮影する。
ですよね。
私もこのカメラアングルは好きで
安定していて落ち着き感がありますよね。

動画のカメラは必ず動かさないといけないものでもないのですが、
スピード感のあるシーン、カーチェイスや戦闘シーンなんぞは
カメラを動かした方がよくて、とてもカッコよくなりますけれど
ただの会話をしているシーンのカメラをむやみに動かすと
落ち着きのないシーンに見えてしまう場合はありますよね。
内容によってはカメラ固定の方がキャラと話に集中できます。

小津監督の映画は会話が中心ですが
この「東京物語」を研究した結果の資料を見ました所、
「東京物語」でカメラを動かして撮影されたカットは
全ショット中のわずか1つだけ。他は全て固定カメラ。
これほど固定されたカメラを使っている映画はないと思いますが
カメラ固定で最後まで見入ってしまう構図、話の内容は見習いたい所ですね。

他にもこの研究は
ショット内における登場人物の動作、
人物がどういう立ち位置でどこからカメラが捉えているか
などもシュミレーションし、
結果を「小津ルール」と設定しているようです。
この「ルール化」するという所は
物を作るのに持っていると便利になるのですよね。

ゲームなどはほぼほぼルール化しておりますので
わかりやすいですが、
漫画も自分がよく使うものは話の内容から進め方、言葉、コマ割り、
決めシーン、構図、こういった事を細かくルール化しておくと
作業は楽になると思います。

「水戸黄門ツール」とでもいいますか、
毎回同じ展開で
決まりを設けているものでも
結構見てしまうものなんですよ。
そういった決まった固定の作りを勝手に
「水戸黄門ツール」と名づけているだけです。

話が少しずれたので戻しますけれど
この小津安二郎監督の「東京物語」のカメラワーク、
ショット内の人物の動作を研究した結果は
既存作品のパターン化をみる時に
役立つと思いますのでURL貼り付けておきますね。

資料はPDF4枚なので読みやすいです。

■2005年度人工知能学会全国大会・原稿テンプレート
ルールに基づきカメラワークを設定するシステムと「小津ルール」のシミュレ
ーション

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjsai/JSAI2009/0/JSAI2009_1J1OS211/_pdf

■東京物語(映画)

https://amzn.to/3vioqu5

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