法学学んでるので本職刑事事件弁護士が書くドイツの法廷劇小説読んだら衝撃だった

法学学んでるので本職刑事事件弁護士が書くドイツの法廷劇小説読んだら衝撃だった

法律の落ち度を題材にした刑事事件法廷劇。
本の出版後ドイツ刑法が変わり小説が政治が変えるいう
わずか200pの文字数で語られた初長編作。

小説の中身が色々と衝撃すぎて
読み終わった後の憔悴感というか
何も考えられない真っ白な脳の中を
体験するのは久しぶりでしたね。

タイトルにあるように
私は今、大学で法学を勉強しているのですが
(一般教養科目の中の法学です。)
知見を広めるためにリアル法廷劇を読もうと思い、
本職が弁護士の書いた小説はないか調べたらありましたので
勝手読んだのですね。

海外の小説は作家の実体験をもとにした作りが多くあるのですが
書き手がリアル体験していると、
調べて書いたり、想像で書いたものとは
描写が全然違うのですよ。
そこは嘘つけないですね。

なので、専門分野や専門職の話を読むなら
海外小説がダントツで良いです。

私が読んだ法廷劇の小説は
ドイツ人作家のフェディナント・フォン・シーラハさんの書く
コリーニ事件、と言う小説です。

<あらすじ>
新米弁護士のライネンは、ある殺人犯の国選弁護人になった。だが、その男に殺されたのはライネンの親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、自分の祖父同然に思っていた人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族の依頼で裁判に臨む辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そこで明かされた事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が描く圧巻の法廷劇
引用:コリーニ事件 文庫

あらすじはこの物語の一部分のみな書かれているのですが
これ以外の部分がすごかったです。
後半100P前後が法廷劇のシーンなのですけど
そこに入ってからがページをめくるごとに
「えー!」って衝撃が走りまして
冒険活劇じゃないのにハラハラドキドキしました。

伏線はわかりやすいのですが
ただの伏線で終わらなく、その結果に「えー!」と驚いたり、
わずか200Pで無駄や遊びなんて書いていられないはずなのに
ものすごく余裕があるのですよ、書き方に。
多分主人公の日常生活が少しずつ入り込んでいるのが
ひと休憩になっているのだと思います。

しかも、難しい話なのに
初見でめちゃくちゃ頭に入ってきます。
専門的なことや
事件中の被告人や被害者たちの
人間の心の様子などの説明の上手さが
本職の刑事弁護士の人だからこそ
一般の人がどうやったらわかるかを
わかって伝えてくれているのだと思います。

ドイツ法律の落ち度を見つけて題材にし
小説でそれを指摘し
出版後、ドイツ刑法が変更されるのですよ。
そこは最大に叫びましたね。
そんなことあります?
物語とリアルが入りまじて
どこまでが本当でどこまでが架空か
読み終わった後少し混乱しましたね。

本当、200Pとは思えないですね。
だから海外の作家の本職を扱った小説は
面白いんです。

良い本読みました。

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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