小学生の語彙力と文章力に学ぶハッとするストーリー作り

小学生の語彙力と文章力に学ぶハッとするストーリー作り

ホッチキス製造会社の株式会社マックスが2010年から
開催している「心のホッチキス・ストーリー」企画。
この度第14回 マックス「心のホッチキス・ストーリー」大募集が始まりました。
“あなたが今、心にホッチキスしたいこと”をテーマに
「今の幸せ」「家族の絆」「友だちとの思い出」など
リアルで身近な出来事をストーリーにします。

小学生から年配者まで幅広い世代から投稿があり
各年代別に賞を設けていますが
大変な人気で募集総数は1万を超え、
授業の一環として行い団体応募する学校もあるそうです。

これまで賞を受けているストーリーは
マックス社のWebページに公開されていますが
どれも素敵な内容です。素敵に感じる要因は下記3つ。

1、400字程度の短いストーリー
2、リアルな話
3、登場人物がほぼ自分の周辺(家族、友人など)
4、1エピソード

リアルな話なので、飾ることも気をてらうこともないので
ストレートに伝わってきますし、
何よりリアルな話の1エピソードの威力は絶大です。

そして驚いたのが小学生の書いたストーリ。
身につけている言葉数がまだ少ないのですが
だからこそストレートで伝わりやすい。
また、身につけている言葉数が少ないからこそ、
大人が聞いた時に「ん?」と思う不思議な言い回しに
ハッとするのですね。

たったこれだけのことで人をハッとさせるとは、
これは私も勉強になりました。

以下、小学生の作品引用です。

「小さいな。こわれちゃいそうだな。」
これはぼくが、はじめてキミと出会った時に思った事です。
小さな手、細い足、早い心ぞうの音。とってもとっても軽かった。
でも、だっこする、ぼくのうでは、とても力が入ってまるで、
きん肉痛のようになってしまいました。

そんな出会いから2年がたちました。
キミとぼくは、話しをしたり、いっしょに遊んだり、
お出かけのときは、手をつないで歩けるようになったね。
体重も生まれた時の4倍になりました。
キミをずっとだっこすると、
本当のきん肉痛になっちゃうくらい大きくなったね。

でも、その重さがとってもうれしいよ。
8さいもはなれたぼくの小さな弟がぼくは、
とってもとても大切なんだ。
「にいに。」とはじめてよんでくれた日は、
ぜったいに一生わすれないよ。
ぼくの小さな弟は、ぼくにとって、世界一の大きな宝物です。

引用:第13回マックス「心のホッチキス・ストーリー」マックス・U-18大賞 < 小学生以下の部 >

1行目を読んだ時に「ん????」これは何?となりまして、
読み進めて初めて何のことかがわかるのですが
冒頭数行で思いっきり起承転結の起承が
さらっとできているのでびっくりしました。

このような驚きの作品がたくさんあるので
リアルとはとかハッとする文章とかどこを書くのか
基本的な話を書くことがわからなくなってしまった時に読むと
良いかと思います。びっくりするくらい本当に単純なんです。

◾️マックス「心のホッチキス・ストーリー」
https://www.max-ltd.co.jp/about/cocoro_story/award/2022.php

◾️14回 マックス「心のホッチキス・ストーリー」大募!(2023年8月1日(火)〜 2023年9月29日(金)まで
https://www.max-ltd.co.jp/about/cocoro_story/application/

マックス社のこれまでのホッチキスの歴史が見れます。

◾️株式会社マックス(マックスのあゆみ)
https://www.max-ltd.co.jp/about/company/steps/manufacturing.html#tab-02

最新情報をチェックしよう!
>松元美智子クリエイティブブログ💖公式

松元美智子クリエイティブブログ💖公式

松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

CTR IMG