1951年長谷川一夫主演源氏物語の映像が美しすぎる
長谷川一夫光の君の「どうしたの?」の
優しい問いかけに私は心を奪われましたね。
こんなに美しい絵巻物のような
映像作品があったことに感動!
素晴らしい世界観の表現です。
絵巻物の中のような人間像を作っているのですが
顔の造形や(お化粧)衣装、髪型を
どうやって仕上げたのか不思議、わからない。
背景や構図なんかも完璧な美で
全てが美しかったです。
第5回カンヌ国際映画祭撮影賞受賞作品だそうですけど
納得ですね。
脚本に新藤兼人監督
監修に谷崎潤一郎
というすごい方々が関わっている作品なので
それは素晴らしい作品に仕上がりますよね。
作品の画像をちょっと拝借させていただきました。
![](http://michikom1996.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
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主演の長谷川一夫さんは二枚目スターですが
美しさが作品から溢れておりまして、
長谷川一夫さん所作も語りも全てが美しくて
舞を舞ったりお琴を弾くシーンがあるのですけど
うっとりですよ。
ブログの冒頭で「どうしたの?」という優しい問いかけに
心を奪われたと書いましたが
まさかそんな語り方をするとは予想もしなかったので
ギャップに心を持っていかれた感もあります。
言葉使いが美しいのもどきっとしますね。
「藤壺様、どうして会ってくださらないのですか?」
って、すっごく優しい声で言うところも
びっくりしましたね。
感覚に訴えてくるのが美男子なんだわと
思いましたね。
それから、すごく礼儀正しいのに
藤壺に会うのを侍女に止められているにもかかわらず
「私はお会いする」と言って進んでいってしまうのも
時代的に大胆すぎるので驚いてしまうのですよ。
平安時代のモテモテ男の表現をどうするかも
難しかったと思いますが
歌舞伎の世界の美男子の表現に近い感じも
見受けられますね。
光の君が藤壺さんが亡くなった時に
両手顔に当てて泣いちゃう子供っぽさも
よかったですね。
本当に素敵な作品でした。
◾️源氏物語(1951)
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