インボイス登録件数とインボイスの強要をしない大企業の対応方針

インボイス登録件数とインボイスの強要をしない大企業の対応方針

国税庁のインボイス登録件数の推移

国税庁のインボイス登録件数の推移の統計によると、
2023年8月末付登録件数356万件の内、
法人73.2%約210.5万事業者。
フリーランス個人事業主26.6%約142.5万事業者。
申告ベースでは388万件である。
(※2023年8月末)

引用:適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安について(国税局)

http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/kensu_kikan.pdf

インボイス発行事業者の1ヶ月間の登録数の推移

インボイス制度の登録状況・最新情報【2023年8月末】ZEIMO
によるインボイス発行事業者の1ヶ月間の登録数の推移。
決算月や確定申告月の登録が多く、
おそらく様子を見ていた事業者が
駆け込みで8月に登録し増加したと思われます。

引用:インボイス制度の登録状況・最新情報【2023年8月末】ZEIMO(May)

https://zeimo.jp/article/64215

登録者の割合

2021年分の確定申告の統計の内、
法人約287万社。
個人事業主約537万人。
個人事業主で事業所得がメインの人は約382万人。
不動産所得がメインの人は約152万人。

法人の免税事業者は約81万社。
個人事業主の免税事業者は約419万人。

引用:インボイス制度の登録状況・最新情報【2023年8月末】ZEIMO(May)

https://zeimo.jp/article/64215

課税事業者である法人のほとんどが登録済み。
フリーランス・個人事業主は、26.6%(約142.5万事業者)が登録済み。
登録は課税事業者が多数。

免税事業者である、
法人81万社、
フリーランス・個人事業主419万人のうち、
免税事業者のインボイス登録件数はは約1割程度とされている様子。

売り上げが1000万円以下の免税事業者の内、
インボイスに登録した人が1割、9割が未登録者と見られる。

インボイス制度開始後の免税事業者との取引

東京商工リサーチによると、
インボイス制度開始後の免税事業者との取引は
これまで通り取引するが5割、
免税事業者と取引しない企業は8.3%(前回調査より1.9%減少)
取引価格を引き下げる企業3.4%
取引しない1割強、
検討中が3割。

取引しない、取引価格を引き下げる、と回答した業種別上位15業種のうち
飲食店が26.0%でトップ。
その他業種ごとの分析は下記の通り。

インボイスの強要をしない大企業の対応

自営業・小企業・フリーランスの商売をサポートする
全国商工団体連合会の「「インボイスの強要しない」 大企業の対応方針相次ぐ」
の記事による各企業対応は以下である。

鹿島建設
①インボイス非登録を理由にした、発注取りやめや消費税相当額を支払わない行為をしない
②課税事業者になった業者の価格交渉に応じず、一方的に従来の単価を据え置いた発注行為をしない
③インボイス登録の強要をしない
同社は取材に対し、「インボイス制度が開始するからと言って、取引自体は従来と変わらない姿勢を示すため、安心して取引していただけるように対応方針を策定した」と回答。

大林組
①インボイス登録依頼の強要はしない
②インボイス非登録を理由にした一方的な取引打ち切りや消費税相当額を支払わない行為の禁止
③課税事業者になった業者の価格交渉に応じず、一方的に従来の単価を据え置いた発注行為の禁止

住友不動産グループ
①インボイス登録を強要しない
②インボイス非登録を理由にした一方的な取引打ち切りや消費税相当額を支払わない行為をしない
③取引先から自主的に消費税相当額の減額の提案があっても決して受諾しない

大企業だからできると思う方もいるかもしれませんが、
雇用主側にとって、これは当たり前の対応方針だと思います。
現在のインボイスの問題になっているのは
インボイス制度そのものではなく
中小、零細企業の支払い能力の問題もあると思われます。
支払うお金がなければ、雇用者に払う額面は少なくなります。
おそらく、中小、零細企業と、これらの企業と取引をしている
免税事業者が苦しい立場になると思います。

ですが、日本は長年給与が上がらない状態が続き
今ようやく給与額を増加する企業が増え始め、
今後も給与増加を行う雇主側は増えていくだろうと予測しています。
そうじゃないともう雇用者側が持たないので。

物価の上昇は経済の発展とセットなので
全てが上昇していくのが当たり前であり、
少ない支払い能力でずっといようとすることのほうが不可能なのです。
これまでの給与額が上がらなかったことのほうが、
おかしかったと言っても良い。
ですので、もう給与増額は今後は当たり前になる可能性の方が高いので、
雇用側はインボイス制度に関係なく今後ずっと
給与増額に対応していかなければならないと思います。

◾️適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安について(国税局)

http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/kensu_kikan.pdf

◾️インボイス制度の登録状況・最新情報【2023年8月末】ZEIMO(May)

https://zeimo.jp/article/64215

◾️2023年10月  “インボイス制度“が開始予定  法人の92.6%が登録完了、 「免税事業者と取引しない」が8.3%
東京商工リサーチ

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197946_1527.html#:~:text=%E5%9B%BD%E7%A8%8E%E5%BA%81%E3%81%8C%E5%85%AC%E8%A1%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3,%E4%B8%87%E4%BB%B6%E3%81%AB%E9%81%94%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

◾️「インボイスの強要しない」 大企業の対応方針相次ぐ 全国商工団体連合会

https://www.zenshoren.or.jp/2023/07/10/post-26513

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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