持田あき先生、恋愛の話を上手に描けないコンプレックスを変えた、病に倒れた父を母とともに介護した時にの実話がドラマすぎる

持田あき先生、恋愛の話を上手に描けないコンプレックスを変えた、病に倒れた父を母とともに介護した時にの実話がドラマすぎる

これが実話なので驚きです。それ以降、ご自身でも
作風が変わったというほどの経験だそうで、
恋愛の力は偉大ですね。

2年前の25回文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞受賞作品
持田あき先生の漫画「ゴールデンラズベリー」の特別トークショーの
中で披露された秘話です。

持田先生は「りぼん」でご活躍の漫画家さんですが、
近年はおねいさん雑誌の「フィールヤング」でも執筆されており、
「フィールヤング」で披露された「ゴールデンラズベリー」が
25回文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞しました。

まず、持田氏は受賞の一報を聞いたときの持田先生の感想に、
「まずはただただ驚きました。もちろん光栄で嬉しく思うと同時に、
担当編集の松永朋子さんにも贈られた賞だなとも思いました。」
という言葉が発せられており、
先生のお人柄に私は惹かれましたね。

このトークショーで話された内容は下記の6つです。
・女性マンガのジャンルを押し上げる作品
・「読む者の心を射抜く」――描かれる瞳の力強さ
・「語り手が男性、考えの読めないヒロイン」という設定
・従来の男女の立ち位置を乗り越えた、新しいバディ像
・恋愛の話を照れずに描く――作家としての転機
・今後予想される女性マンガの形とは

この中の「恋愛の話を照れずに描く――作家としての転機」
というトピックで語られたのですが、
とても素敵なお話でしたので、引用してご紹介します。

・恋愛の話を照れずに描く――作家としての転機

高校1年生だった2000年に「りぼん」(集英社)でプロデビューし、
今年マンガ家生活23年を迎える持田氏。その間には創作の方向性に悩むこともあったという。
「「りぼん」のメインターゲットは小学生から中学生の女児、少女で、
よい意味で恋愛に対する純粋で絶対的なテーゼがある雑誌でした。
でも私自身は学生時代から奥手で、恋バナも得意ではなく、
恋愛の話を上手に描けないことにコンプレックスを感じていました」
と話す持田氏の転機は20代半ば、病に倒れた父を、母とともに介護していたときに訪れた。

「晩年の父は薬の影響で、自分はもちろん母のことも誰だかわからなくなっていたんですが、
ある日ちょっと一息ついたときに、
父が母に『きれいな人ですね。僕と結婚してくれませんか』と急に言って、
母が非常に喜んだんですね。
それに私はショックを受けて。
このときの父の言葉が『親切な人ですね』とか『優しくしてくれてありがとう』だったら、
そこまで母は喜ばなかったし、私も胸を打たれなかった。
女性が自分の好きな人から『きれいですね』『好きです』と
言われることのパワーを全然わかってなかった、
こんなわかっていない気持ちで少女マンガを描いていたんだと。
そこからは、もう失敗してもいいから、照れないで思いっきり少女マンガを描こう
と思うようになりました。
愛されるって幸せだということや、好きな人に向かって行く気持ちを隠さないで描こうと。
そこから自分でも作風が変わったのを覚えています」と、当時の出来事を詳細に振り返った。

引用:第25回文化庁メディア芸術祭
「マンガ部門大賞『ゴールデンラズベリー』トークセッション」レポート

いかがでしたでしょうか。

この短いエピソードの中には
少女漫画を描くに必要な要素が込められており、
本当にその通りねと思い、
持田先生の感性と解釈も大変素晴らしいのですけど、
それと同じくらい持田先生のご両親も素敵ですよね。

また、この実話を家族から聞くというのが
持田先生の確信を強化し揺るぎないものにさせる
プラスアルファの力が働いたと思います。

ご家族からの言葉じゃなかったら、
ここまで感動することができただろうかと
思います。

だって、知らない男女が道端で、
「きれいな人ですね。僕と結婚してくれませんか」
なんてやりとりをしていても、そんなに感動しないじゃないですか。
誰が相手かというのも重要なことと思いますね。

恋愛の話を照れずに描く――作家としての転機
以外のトピックも漫画を描くうえで参考になるお話が
たくさんあります。

ぜひ「第25回文化庁メディア芸術祭
「マンガ部門大賞『ゴールデンラズベリー』トークセッション」レポート」
で読んでください。

「第25回文化庁メディア芸術祭
「マンガ部門大賞『ゴールデンラズベリー』トークセッション」レポート」


https://mediag.bunka.go.jp/article/article-20830/

持田先生のゴールデンラズベリーの漫画はこちら

<あらすじ>
仕事が続かない男×恋が続かない女
芸能界サクセス・ラブ・ストーリー!

高学歴・高収入・高身長な
ハイスペック青年、北方啓介32歳。
しかしその実態は、勤めては辞めてばかりの
「仕事が続かない男」なのだった。

24回目の転職でたどり着いた
芸能プロダクションでも新人女優に逃げられ
また辞めようか…と腐っていたある日、
男と付き合っては別れを繰り返す
「恋が続かない女」吉川塁と出会う。
その瞳に魅入られ、
塁を芸能界にスカウトした啓介だったが…

「僕と結婚してくれませんか」

まさかその24時間後に
プロポーズすることになるなんて…!?

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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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