テトリスをやるとフラッシュバックやトラウマを7割軽減

テトリスをやるとフラッシュバックやトラウマを7割軽減

研究では、トラウマ記憶だけでなく、
不眠症や不安症、うつなど、
ほかの症状でも改善が見られたそうです。
すごい心理療法の研究結果がでましたね。

以下ナショナルジオグラフィックの記事を
抜粋したものを記載します。

現在テトリスゲームをメンタルヘルスの改善に役立てる研究が
勧められているのですが、
テトリスをプレイして、性的暴行や自動車事故、
戦争、自然災害、または困難な出産などを体験した後に起こる
フラッシュバック(過去に経験したトラウマ的な記憶が
自分の意志とは無関係に侵入すること)の
回数を減らせる可能性があるという。

つらい記憶というのは何の前触れもなく
突然よみがえってくることがある。
フラッシュバックは、精神的な負担になるだけでなく、
集中することが困難になって、
職場や学校で問題を引き起こしてしまう場合がある。

「人間の頭はビデオカメラとは違います。
経験したことすべてを直ちに録画してしまうわけではありません。
実際には、記憶が形成され、
頭の中で固められるまでに数時間かかることもあります。
ですからその前に、それがフラッシュバックにならないようにする
方法はないかと考えたわけです」

最初は研究室で、被験者にトラウマ的な映像を見せて実験を行った。
そして次に、病院の救急外来へ行き、
実際に自動車事故にあったばかりの人を対象に実験を行った。
どちらの場合も、トラウマ体験から数時間以内に
テトリスをプレイした人は、
プレイしなかった人に比べてその後の1週間でフラッシュバックを起こす回数が
はるかに少なかった
(映像視聴者で58%減、実際の自動車事故にあった人で62%減)。

「現実問題として、トラウマになるような出来事が起こってから
数時間以内にこの治療法を試せる人は限られています。
一方、フラッシュバックは数年から数十年続くことがありますから、
こうした古い記憶にも対処する必要があります」

研究チームは、PTSDの治療を受けている患者に、
テトリスを25分間プレイしながら
特定のフラッシュバックの記憶に意識を集中させるよう求めた。
患者はこれを週に一度、5~10週間続けた。

 すると実験終了までに、
被験者が意識を集中させた特定の記憶がよみがえる回数は
平均で64%減少し、それ以外の記憶に関しても11%減少した。

 次に研究チームは、新型コロナウイルス感染症の
パンデミックに関連するフラッシュバックを
すでに体験していた集中治療室の看護師を対象に、
同様の実験を行った。
なかには、3カ月以上前のトラウマの記憶もあった。

 4週間後、テトリスをプレイした看護師は、
そうしなかった看護師と比較して記憶が侵入する回数が
10分の1に減っていた。
記憶だけでなく、不眠症や不安症、うつなど、
ほかの症状でも改善が見られたと報告されている。
全体的に、テトリスをプレイした看護師は、
テトリスをプレイし始めた時期の違いにより、
フラッシュバックが平均で73~78%減少した。

テトリスだけに何か特別な力があるというわけではないだろう。
絵を描くことやジグソーパズル、モザイク作りなど、
高度な視空間能力を要する作業は
何でも似たような効果をもつ可能性があると考える。
一方で、クロスワードパズルや読書など言葉を使って
意識をそらせる方法はあまり効果がないと思われる。

 効果的なプレイの方法。やり方は、
最初に、被験者はとりわけ悪い記憶のかけらを
思い出すよう求められる。
それからゲームをはじめるが、
このときブロックが画面で落ちはじめる前に頭の中で
その向きを変えてみるよう促される。
また、10~20分ほどの十分な時間をとって
ゲームに取り組むようにする。

現在実験はすべてこの手順で行っている。
結果を出すためにはこの手順が重要である。

その他、
不安症や過覚醒に悩む患者の気持ちを鎮めるために、
テトリスをすすめている。
セラピーの時間にテトリスを使っているわけではないが、
普段の生活の中で何かつらい記憶がよみがえってきたときや
頭に画像が浮かんだときに使える一つの選択肢として提案している。

「対処法の一つとして準備しておくものだと言えますが、
テトリスは多くの人にとって、とても助けになっているようです。
特に、一部の症状を経験するときに
視覚的要素が非常に強い患者の場合、
たとえ数分でもゲームに没入すれば、
安全な気持ちになり、気分が落ち着きます。
そして、現実世界に戻ってきたときには、
穏やかな状態で周囲の状況を適切に把握できるようになるのです」

 ただし、テトリスにしても、
そのほかのどんな対処法にしても、
セラピストの代替にはならないと指摘する。
フラッシュバックに苦しんでいる人は、
まず専門家に相談し、
証拠に基づいた治療を受けるべきだと話す。
いずれはテトリスも証拠に基づいた治療になる可能性はあるが、
研究はまだ臨床的な証拠集めの初期段階にある。

◾️つらい記憶のフラッシュバックは「テトリス」をやると減る、
研究トラウマの記憶と競合か、PTSDの治療やメンタルヘルスの改善に有効な可能性
(ナショナルジオグラフィック)

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/092100485/?P=3

以上です。
いかがだったでしょうか。
まだ研究は臨床の初期段階ではあるそうですので
専門家の相談なしに取り入れるのは注意が必要です。

今後のこの研究結果も
引き続き追っていきたいと思います。

下記私の意見ですが、
最近不登校生徒や引きこもりのデータを調べていて
該当者たちが家で1日の中で何をやっているのかというと
7割の時間をゲームかインターネットをやっているという
データがあるのですね。

ゲームってプレイしている時って
集中して頭の中が麻痺するような感覚があり、
ゲームプレイ中は日常生活を忘れられる感じは
体感としてあります。

ですので、辛い記憶のある人たちが
ゲームを一日中やるのも、もしかすると
本人だけにしかわからない記憶との関わり方を
模索していたり、色々と整理していたり
または、辛い記憶を忘れられる時を過ごしているのかも
しれません。

テトリスゲームは私は好きなゲームで
アプリゲームでも持ってます。
アプリは指タッチ操作が思わぬところに
ブロックを運ぶ時もあるので
コントローラーのあるゲーム機で
やる方が良いですね。

私がやっているアプリテトリスはこちらです。

◾️Tetris®(ios)

https://apps.apple.com/jp/app/tetris/id1491074310


最新情報をチェックしよう!
>松元美智子クリエイティブブログ💖公式

松元美智子クリエイティブブログ💖公式

松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

CTR IMG