本日9月30日、秀和システムさんより私の著書、
「少女マンガの作り方」が発売されました。

どんな内容かと言うと、本の「はじめに」をそのまま引用してご紹介します。
はじめに
この本は、初めて少女マンガを描きたい人向けに、
マンガの中に最低限、これだけは入れて欲しい要素について書きました。
具体的には、キャラクターや、主人公の動かし方、
話やコマ割りのメリハリのつけ方、
マンガに描かなくても良い事の選別方法などです。
特に、どんなシーンを描いて、どのシーンは描かなくても良いのか、
という事がわかってくるだけでも、
できるマンガの面白さは全く変わってきます。
マンガは、専門的なことがまったくわからなくても描くことはできます。
しかし知らないことが多いと考える時間が増えたり、
困った時に自分で解決案がなかなか見つからずに、
作ることに疲れてしまったりします。
ヒットしているマンガは、実はものすごい量のノウハウや要素で
1話が作られています。
言葉だけで一気にその要素をお伝えすると頭が混乱しますので、
この本では、ネームを用意し1ページづつ順番に説明することで、
ゆっくりと理解していけるようにしています。
基本的な項目や要素を丁寧に理解しながらマンガを作っていくことは、
長く後々にまで役に立ちますし、
悩みも解決しやすくなるので、楽しくマンガがかけるようになります。
この本で説明するマンガの基本を使って、ぜひ描いてみてください。
以上が「はじめに」です。
マンガに最低限詰め込んで欲しいものの一つに「型」があります。
型を言葉だけで説明しても伝わらない事の方が大きいです。
ですので、「型」とは何の事なのかを、具体的な出来事で示し、
その出来事はこういう感じでネームにしていますよ、
というのをこの本に描きました。
「型」とは下記の8要素です。

少女マンガの8要素
❶ 主人公の目標
❷ 目標達成の行動
❸ 目標達成をはばむイベント
❹☆スーパーチャンス『主人公と彼は一緒に住む』☆
❺ 主人公と彼に特技をつける
❻ 主人公と彼のすれ違い
❼ 彼が主人公をつかまえに行く
❽ 主人公の告白、彼の告白。ハッピーエンド
この8要素プラス、決まっているキャラクターを使いマンガにすると
「型」に沿った漫画ができます。
雑誌に掲載されている漫画は全て「型」が入っています。
「型」を使いながら漫画の表現方法は漫画家個人個人で全員違いますが、
この「型」が入っていないと申し訳ないですが、物足りない、つまらないという
結果につながっています。
この本は「型」意外にもマンガに必要な要素を
ネームのページごとに解説しています。

2ページ目
❶ 冒頭はどこからはじめるか
❷ 冒頭のコツ
❸ 不思議な脳の補完現象
❹ マンガに描くところはキャラクターの気持ちが動く所
❺ いらないシーンは書かない。
❻1ページ5〜7コマで収まる内容を作る
❼ セリフは単語レベルで
他
少女マンガの「型」と必要な要素だけで1冊になってしまいました。
「型」を具体例を上げてネームにして見せた本は他にはないと思います。
全国書店で販売中です。売り切れていたら予約注文して頂くと
手に入ると思います。
今後しばらく少女漫画の作り方についてブログを書いていきます。
コロナで皆さんを招いてのイベントはできませんが、
ブログやTwitter、Instagramなどで企画を検討中です。
「少女マンガの作り方」をよろしくお願いいたします。

裏表紙に私のプロフィールアイコンが使われているのがポイントです。
前回の「少女マンガ寄りの絵(カラー)」の投稿で出てきたこのイラストが
この本の中に出てくるキャラクター達です。

購入者特典情報
詳しくは下記をご参照ください。
http://michikom1996.com/michikomatsumoto/manga/question-box/