ときめきトゥナイト展行ったよ

ときめきトゥナイト展行ったよ

展示作品数は300点以上と膨大な数の生原稿や
カラー原稿、ふろくやりぼん表紙、ラフ描きが展示されており
ときめきトゥナイトワールドに浸り切れる空間です。
撮影は写真のみOKです。

この辺のエピソードが一番好きですね。

生原稿がふんだんに見れます。
市販の漫画原稿用紙ではない頃のものと
漫画原稿用紙が使われる頃が明確にわかります。

なるみちゃん鈴世

愛蘭は子役のようでしたね。
子供ファッション誌のように素敵な衣装ばかりでとても覚えてます。

ふろく、全部知っています。
きせかえ蘭世でよく遊び、ノートはかわいくて大人になっても使えずに持っていました。

ラフ描きがうますぎて驚きました。

B4版原稿のレプリカ販売してます。漫画制作にお役立ちの一品です。

池野先生のサインとコメント。

特典の蘭世クリアファイル、全員もらえるチケットとシール。
グッズ販売で購入したときめきまんが道上下巻、
公式図録(イラスト集っぽいもの)

夏休みの土日、そして前売り入場特典が蘭世の回だったので
朝一番の会でも多くの来場者がおとづれていました。
女性の姿が多く、リアルで読んでいた世代が多い印象で
1人や友達同士で見に来ている人がたくさんいる中に、
子供女の子、母親、おばあちゃんの3世代グリープや
男性もカップルや親子で来ていましたね。

こんなに多くの人がおとづれるとは
さすがですね。

ときめきトゥナイトは
雑誌「りぼん」で長期連載されていた少女マンガです。
主人公の蘭世は魔界人で、噛むとその人に変身する能力を持つ中学生の女の子。
蘭世の家族と好きな人の真壁くん、恋のライバルヤクザの娘神谷さん、
そして各キャラクターの家族や魔界の人々がたくさん登場し、
最初は恋愛とギャグ要素が大きかったですが、
徐々に現世と魔界を舞台に壮大な物語へと発展していくお話です。

池野恋先生がポーの一族に影響を受け、
いつか自分なりの吸血鬼のお話が作りたいと
著書「ときめきまんが道」の本の中で語っており、
池野先生の吸血鬼漫画が具現化したのが
ときめきトゥナイトです。

まさかポーの一族に影響を受けていたなど
ときめきトゥナイトからは全く感じないのは、
影響を受けたものを自分の中に落とし込み、
オリジナルのエンターテイメントとして仕上げ
世に出す能力はすごいなと思います。

池野先生のすごいところって
ご自身で漫画を描く能力がとてもすごいものと思っていなくて
どうやって作ったのですか?何か秘訣はあるのですか?
という質問を受けても
いつも「あまり考えてません」とか「偶然です」とか
言ってしまうところですね。

池野先生は初めて描いて投稿した1本目の作品でデビューしているのですよ。
すごすぎるでしょ。なのに全く自慢することもなく
OLもやりながら漫画描いていたのですよね。
過去を振り返り「良いタイミングで漫画家になれた」からと
おっしゃっているのですが、
いやいやいやいやいやいや、
池野先生の性格の良さと漫画を描く能力が素晴らしいんですよと
私は突っ込んでいましたね。

これは私の憶測ですけど、
本当は池野先生は狙って描いているのかもしれませんけど(本当に狙っていないのかもしれませんけど)
それを全く出さないで、読んでいる人が良い受け取り方や思いを
してくれることはなんだろうと
考え抜かれたものを自身のコメントや漫画の中に選別して
描いているのではないかと思っています。
それくらいこの方の発表した作品の中で
嫌だなと感じるものってないんですよね。
作者の性格って紙面に出るので
池野先生はときめきトゥナイトのような
性格の方だろうと思います。

そしてこの作品のさらに素晴らしいところは
人間愛や人との繋がりが描かれているところですね。
家族や好きな人、ライバルや友達など、
人間が持つごく普通の生活の中の人間的繋がりが
普通に書かれていて、
友情、恋愛関係、家族愛が
自然に出せている。
そこが素晴らしいのですよね。
それはキャラクターのセリフや、
お話の中で起こる出来事や問題に対しての
キャラクターの行動で出ているのでわかります。

作者の性格は紙面に出ると言いましたが、
ときめきトゥナイトのキャラクターたちの持つ
普通の友情、恋愛、家族愛は
池野先生が持っているものであるとも言えます。
この性格は先生の私生活で垣間見ることが
できます。

ときめきまんが道によると、
池野先生は生まれ育った岩手県で過ごし、
超売れっ子になっても都会に住んだりすることなく、
担当氏が移動する際にはデビューからの作品と1作品ごとのコメント付け
スクラップにしてプレゼントし、
祖母から「あなたは一人っ子だからこの家を守っていかないといけない」と
言われたことを気にかけ、お見合いをして結婚し家族を持ち、
親御さんと同居生活をし、
学生時代の友達から「最近の作品は池野さんらしくない」と手紙をもらって落ち込むけど
私らしい作品とはなんだろうということについて考えさせられるきっかけになったと言い、
どのエピソードも先生の性格の良さが現れていて
こういう方がときめきトゥナイトを作れるのかと納得しましたね。

おまけに展示会で販売していた公式図録(イラスト集みたいな本)の中に
りぼん作家の槙ようこ先生と持田あき先生と池野先生の対談が収録されているのですが、
槙先生と持田先生はご存知の方も多いですけど、ご姉妹なのですね。
こういうところの些細な人選が池野先生らしいなと思います。
りぼんで活躍している多くの先生方の中から、ご姉妹をあえて選ぶのはなかなかないと思います。
人の縁や人間愛につながるものだと私は思いますね。

人間の成長に必要とされる友情、恋愛、家族愛、
昨今それらが持てない人々が増え、そういう人たちの
人間関係がうまく築けない問題や、自己中の連鎖、孤独な人が増える時代の中で
ときめきトゥナイトが持つ友情、恋愛、家族愛、
そして人間関係の築き方の方法をこの作品を読むことは
自分を癒すことや、人間関係方法論を学ぶ本としても
大いに役立つのではないでしょうか。

ときめきトゥナイトが持っている友情、恋愛、家族愛が
リアルタイムで子供の時にいつも見れていたのは
今思うと贅沢で貴重な時代でしたね。
心や人間関係の形成に役立つ本としても
今の時代に必要な漫画とも言えますね。

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ときめきトゥナイト展は新宿高島屋、京都高島屋で開催。
混雑が予想されますので、チケット購入したい方は
下記にリンク貼っていますのでこちらからご購入ください。



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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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