開明墨汁と少女漫画と私と魔法のアイテム

開明墨汁と少女漫画と私と魔法のアイテム

開明墨汁さんのお話

昨日漫画「パンダでGO2」を公開しました時に
漫画の中に開明墨汁が登場するとブログやTwitterで
つぶやいた所、本家の開明墨汁さんから引RT &フォローを頂きました。

本当にびっくりしたのですが、嬉しかったですね。
ありがとうございます。

Twitterのプロフィール欄に開明墨汁さんのページのURLがありましたので
そこからページに見に行ったのですよね。
開明墨汁が生まれるきっかけを拝見したのですが、
話は明治時代まで遡ります。
当時、岐阜県の山村にある小学校の先生だった開明墨汁の創業者が
冬場の寒い中子供達がかじかんだ手で墨をするのは可哀想という
気持ちから開発が始まった。というようなストーリーです。

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墨汁の思い出

私が小学校の頃、習字のセッを購入して学校で授業を受ける際、
既に墨汁が付いていまして、それを使ったのですが、
硯の隣に、難しい漢字の書かれた細長い小さな箱に入った
黒い板があったのですよね。
初めて目撃するので先生に質問した所
「それは墨です」と先生が教えてくれたわけですね。
昔は墨汁はなくて墨をすって書を書いていたというような話を
してくれたわけですけど、固形物の板が水に変わるって、
聞いただけでは信じられないじゃないですか。

というわけで、
その「墨」を使って習字を書く体験も授業でやってくれたのですが、
地味に大変ですよね。
でも水に溶かして使うということが判明して、
なぞなぞが解明して良かったです。
(固形物が突然墨汁に変わると思った私 笑)
墨から作ると濃度が全然わからないので半紙に試し書きを何回もしながら
1時間中みんなでワイワイやって楽しかったですよね。

その後は墨汁で書く授業に戻ったので「墨」を使う事はなかったのですが、
昔と今の道具体験、やっておくと便利さにありがたいなと思いますね。

昔は街の書道教室に通う子が私の周りには結構いまして、
中には段を持っている人もいて、字が上手でしたよね。
私は書道はあまりやる事はなく、
高校生まで書初めの宿題で年に一度使うくらいでしたよね。

開明墨汁との出会い

漫画を描くようになってから、
漫画道具で「製図用インク」で描くことを知りまして、
それを使って投稿時代は漫画をいたのですよね。

ある時、投稿していた編集部の方に誘いを受けて、
少女漫画家の先生のアシスタントに行くことになったのですよ。
長くご活躍をしている大変有名な少女漫画家の先生なのですけど、
そこで初めて「開明墨汁」と出会ったのですよね。

その現場では製図用インクではなく、開明墨汁を使っていまして、
私は見たことがなかったので、
先生やアシスタントさんに「初めて見るインクです」って話したのですよ。
「インクじゃなくて墨汁だよー」って返されて、
そこからなごんじゃったのですけど、
先生はずっと開明墨汁で漫画描いてるって話をしてくれまして、
漫画を描く道具も、本に書いてあるものだけじゃなくて、
色々とあるんだなーと思いましたね。

その現場では1日だけで、トーンを貼る作業でしたので
開明墨汁を使う事はなかったのですけど、
その後、2人の少女漫画家の先生のアシスタントにいった際、
両先生とも「開明墨汁」で描いていたのですよ。

なんで開明墨汁で描いているのか伺ってみましたら、
「最初から開明墨汁で描いていたからそのまま使っている」
「なんとなく柔らかい線が描ける気がするから」
「製図用より安い、経済的」
という感じの返答だったのですよね。

私はそこで思ったのですよね。
少女漫画家はもしかしたらみんな開明墨汁を使っているのかなと、
当時私は投稿時代で、製図用インクで漫画を描いていたのですけど、
「開明墨汁を使ったら絵が上手くなるかもしれない」と思って
開明墨汁を初めて買って漫画を描こうとしたのですよね。

開明墨汁の蓋を開けて、墨汁の香りがするーと思いながら
つけペンに開明墨汁をつけて描いてみたのですよ。

まあ、当然ですが、インクを変えたからって絵がいきなり上手くなるわけでは
なかったのですけど、「製図用インクよりなんか色が薄いな」と思ったのですよね。
はっきりした濃い色の方が好みなので、製図用インクに戻してしまったのですよ。
後々わかることなのですけど、
製図用インクが別に特別濃いわけじゃなくて、
長々と同じ製図用インクを使っていたから、
水分が蒸発して濃度が濃くなっていただけなんですけどね。
製図用インクも開封したてはサラサラしてますから。

開明墨汁で漫画を描くようになる

デビュー後ですけど最初は製図用インクを使っていまして、
3本目だったかな、「パンダでGO!!」という漫画を描きました。
動物園のパンダと飼育係の市ヶ谷くんの日常風景を描いた
ショートギャグ漫画なのですけど、市ヶ谷くんのイメージ画を
描いている時に、なんか髪の毛の毛質が気に入らなかったのですよね。

当時私はベタ塗りしない髪の毛の男の子が好きでして、
脇役で白髪の男の子は描いていましたけど、
脇役だとそれほど気合入らないのですが、
主役級ですと細かい所こだわりますよね。
でもその頃はまだ絵は不安定でしたので、
かわいい感じのする白髪少年がなかなか描けない。
ストレートヘアなんだけどもう少しふんわりした感じにしたい、
柔らかいから目の中もベタ塗りを入れないで硬く見えない表現がしたい、
こうした「なんとなく」の希望はあるけれど、
どうすればそれができるか、全然見えないわけですよ。

そんな時に何かを取ろうと引き出しを開けたら、
試し書きした日以来使っていなかった開明墨汁が目に入ったのですよね。
開明墨汁に変えた所で絵が上手くなるわけではないことは
前に話した通りでわかっています。
ですが、少女漫画の先生方が描く少女マンガのキャラって、
ふわっとして柔らかいじゃないですか、
あれが、私は欲しかったのですよ。
イメージは少女漫画家の描く白髪のふわっとした髪のキャラ!
それなんです!それが欲しいんです!て思ったのですよ。

それで急に何かに取り憑かれたように、
開明墨汁で市ヶ谷くんにペンを入れてみた所、
上手く表現できたのですよ。
できた市ヶ谷くん見てはっきりこれって、思ったのですよね。

開明墨汁で市ヶ谷くんのペン入れをする前後で
特別に何が変わったってわけでもないですけど、
何回かキャラ絵を描き直している間に線が変わった、
またはイメージがこれだってはっきりわかったから線が変わった、
という事もありますよね。
それまで見えなかったイメージを開明墨汁というアイテムが
過去の少女漫画家の先生方との会話を思い出させて、
あの時先生から聞いた
「なんとなく柔らかい線が描ける気がするから」とか、
自分の「開明墨汁を使ったら絵が上手くなるかもしれない」
という感想が、少女マンガの絵はこうっていうのと結びついたんだと思います。
とにかくイメージするものが描け他ので大喜びですね。

「パンダでGO!!」は開明墨汁で描いてます。
ですので、「パンダでGO!!2」のあの場面で
開明墨汁が登場したのですよね。

漫画「パンダでGO!!」

開明墨汁は魔法のアイテム

ですので私にとって開明墨汁は
「奇跡のアイテム」
「魔法のアイテム」
だったりするのですよね。

デビューしてたとはいえ、自分で自分の描く絵がこれで良いかどうか
イマイチ自信が持てなかったのですけど、
市ヶ谷くんを描いた時に、
自分の描く絵が「とても少女漫画っぽい」と思うことができて
嬉しかったのですよね。
漫画家になろうと思ってから私は
自分のオリジナルの少女マンガの絵を描きたかったので。
最初は真似から始まった漫画描きですけど、
どこかでその真似から完全に抜けないといけない、
市ヶ谷くんのギャグ絵あたりはまだどなたかの影響を残していますが、
ノーマル時の絵は完全に私のキャラで描くことができて、
この市ヶ谷くんあたりでキャラ絵が自立できたかなと思いますね。

「パンダでGO!!2」はファンレターの返事で描いた漫画で未公開作品です。
掲載しないので、気楽に描けたのもあってか
こっちの方がキャラ絵は良いですね。

開明墨汁が出てくる「パンダでGO!!2」

開明墨汁と私のその後

作品によって開明墨汁と製図用インクを使い分けていましたね。
ホラーは開明墨汁で、かっちり絵の時は製図用インクですね。
ホラーはベタが多いので開明墨汁1作1本使い切るくらい使います。
手描き漫画で描いていた最後の方は「墨の花」という種類の墨汁を使っていましたね。
線が開明墨汁より気持ち細い線、繊細な線が描ける気がして使っていました。
私は少女漫画は結構細い線で描いていたのですよ。
少女マンガのキャラの目の中って繊細じゃないですか、
表現が墨汁の方が適していたかなと思います。

アシスタント先で出会った少女マンガの先生方が
開明墨汁を使う理由がわかった気がしますね。

今はほとんどクリスタやPhotoshopなどのデジタルペイントで
描きますので、開明墨汁はないのですが、
久しぶりに墨汁の香りがする所に行きたいなと思いますね。
購入してまた描こうかなと思います。

開明墨汁さんのサイトで墨汁の種類一つ一つに説明があるので
それを見ていろんな墨汁で描いてみるのも良いですね。
私は「専門家用・製図用」の墨汁で描いてみたいですね。

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「パンダでGO!!」の漫画はこちらから読めます。

開明墨汁で描いているはラー漫画はこちら。

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