田中角栄を書いた石原慎太郎著「天才」
大学で政治学概論履修。
政治について無知なので
政治家の目を通して政治の世界を見ようと
読んだら胸アツになった。
私が知らないものを理解する時には
物語になっているものを最初に読むと
世界観（舞台や登場人物）を把握しやすく、
次に専門書を読むと理解が進むので
よくこの方法を使っているので
政治の世界を知るに今回もこの方法を使いました。
どの本を読むか、誰の書いた本を読むかは
各人がどれだけの専門家なのかで決めるのですが
政治の世界で活躍する人で著書を出している人を
連想した時に、
数年前に刊行してベストセラーになった
表題にある田中角栄さんを書いた石原慎太郎さん著書の
「天才」を思い出したのです。
石原慎太郎さんは今はお亡くなりになっていますが、
近年では政治家や東京都知事の顔の方が有名ですが
芥川賞も取っている小説家で、
政治家で小説家で田中角栄さんとも繋がりがあるという
石原慎太郎さんの書く本なら間違い無いだろうと思い
本屋で購入してきました。
読んで驚いたのが
一人称で書かれていたことです。
石原さんさすが小説家なので
田中角栄になったような感じで
読むことができましたね。
田中角栄さんが生まれてから
東京へ出て事業を成功し
その後へ政界進出し
様々な出来事を通りながら
亡くなるまでが書かれているのですが
あの事件てそうだったの？という衝撃の事実が
書かれていたりして驚きました。
田中角栄さんの最後は諸行無常というか
こんなに明暗がはっきりとした人生を
送った方はそうはいないんじゃないでしょうか。
また、田中角栄さんと石原慎太郎さんは
現役時代の時は敵対関係にあるような
相関図なので
その石原慎太郎さんが田中角栄さんを題材にし、
このタイトルを持ってきたことを考えると
結構胸アツになりましたね。
大変素晴らしい本でした。
戦後の政財界を理解するに
良い本と思います。
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