少女漫画の歴史を語る萩尾望都先生の講義本も良いよ

少女漫画の歴史を語る萩尾望都先生の講義本も良いよ

萩尾先生が猫村さんやライフ、NANAの漫画読んでるんだと
驚きでしたが本当にたくさんの漫画タイトルが先生から語られ
どれだけ漫画読んでるんだろうと衝撃的でした。
割と近代の少女漫画まで語られてます。

この本はイタリアナポリ東洋大学の萩尾先生の講義を
収録した本です。
少女漫画の歴史を語った講義で
年代で言いますと、1960年代から2000年代までの少女漫画を
年代順に語っています。
作品名で範囲で言いますと
手塚治虫先生の「リボンの騎士」からよしながふみ先生の「大奥」までです。
この間にセンセーショナル、ブームとなった少女漫画作品を1つづつ
手短に語っていくのですが
その作品数の多さと1作品ごとの的確な内容に震えましたね。
山岸先生の本を読んで体感、感覚からでもわかるように
やっぱりとんでもなく聡明な方なのですね。

今や大きなジャンルとなったBLボーイズラブは
商業漫画からではなく同人誌から自然発生して行った話は
詳しくは知らなかったので勉強になりましたね。
羽海野チカ先生、今市子先生、よしながふみ先生ら
今超有名になっている先生方の多くが同人誌から出てきているのも
知らなかったのですが、好きなものを描くって本当に大事なんだなと
思いますね。

他にも1970年代くらいにも大人の女性向けの漫画雑誌が刊行されていった時に
男性編集者が勘違いし「マンガを読む女性はエロを読みたいんだろう」と
思いことごとく撃沈していったというエピソードは面白かったですよね。
エロで続くわけないんですよ、漫画もリアルも。

少女漫画の歴史以外にも
萩尾先生は広く漫画を読んでいるようで
「セイントお兄さん」とか「鋼の錬金術師」なんかの
タイトルも出ていて漫画のオールジャンルの歴史本としても
読める本です。

先日投稿した
「少女マンガはどこからくるの?Web展」は
割と1960年代、漫画創世記の頃の少女漫画の歴史が堪能できますが
萩尾先生はその時代とそれ以降も語っていただいているので
合わせて読むとより少女漫画の世界を楽しめますよ。

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