どこの会社も40代って少なくない?就職氷河期世代は今どこにいるのか

どこの会社も40代って少なくない?就職氷河期世代は今どこにいるのか

私は40代で、ちょうど就職氷河期世代ですね。
3DCGゲームを作る仕事をしているのですけど、
経歴が長いのでいろんな会社に行っていたこともあり
それぞれの現場を見てきたのですけど
どこの会社も40代くらいの人たちがいないなって思うのですよ。
0ってことはないのですけど、本当に少ない。極端にいない。

ゲームやっている方なら誰もが知っているような
大きなゲーム会社だと
ゲームの黎明期から仕事をしている世代も結構いるのですが
その世代と20、30代の人数が多く、やはり40代が少ない。

3Dの仕事をやる前には
一般事務や営業なんかの経験もあるのですけど
そこでも自分と同じ世代が少ないなとは思っていました。

私は若い頃は漫画家をやっていて
学校卒業後にそのまま漫画家の生活をしてしまったので
新卒での就職経験はないのですけど
後々に漫画以外の仕事をするようになって気がついたのが

どこの職場も同世代がいない。

と言うことでした。

就職氷河期ってこう言うことでもあるんだなと
思いましたが私もその世代で、
同世代がいないと歯がゆい思いもあるのですよね。
それがちょっとした相談相手がいないことでした。

仕事で何かあった時や相談事があった時に
こう言う時どうするんだろうとか、あれどうだった?と
思うことって同期や同世代だと聞きやすいじゃなですか。
若い時は特に学校生活が染み付いているので
何かあれば同級生に話しかける行為が自然に行われやすいと思うのですよ。
なので無意識に同級生に聞きたい。
けれど、いない。

上司や年下にこういったちょっとしたことを
聞いたり相談するって、躊躇するじゃないですか。
一旦内容を置く事ができる利点はありますけど
ちょっとしたことが即できないって
結構歯がゆさを感じるのですよね。
ではどうするのかというと、
相談するほどのことじゃないかとも思えるから
自分で解決するか、
または抱えたままが多いんじゃないかと思います。

その時はその結果で良いのですけど
若い頃はそれが積み重なると
なんとも言えないストレスになってくるのですよね。

ある時、テクニカル系の仕事をしている同世代の女性と
仕事で一緒になったのですね。
テクニカル系の仕事をする女性は今でも少ないと思います。
その女性とは、仕事でたまに会う関係でしたけど、
少し親しくなった頃に、
「仕事での相談をチーム内や家庭や友達にしますか?」
と聞いてみたのですね。
そうしましたら
「誰にも言わない。家族や友達はこの仕事わからないから。」
と言う答えが返ってきました。
この回答は印象に残っているのですよね。

他にも、氷河期時代の人を職場で見つけて話す機会が幾度かあって
話をしてみて気がついたことは、
この世代は職場で気軽な話ができる同世代が少なかったことから
会話が少なく、話しても言葉数や語彙力が少なく、
世間話もしない、
仕事の話も必要なことだけを話し、それ以外は話さない、
聞かれたことは答える。
と言う感じが結構見られるように思います。
テクニカル彼女のように、本人はそう思ってないと思いますけど、
必要なことを最小限にしか話さないので、
聞く人によっては、ちょっと冷たい印象にも聞こえるかなと、
例えて言うならこの世代の人は
テレビシリーズの頃の綾波レイに似てる。
(そういえばこのアニメの放映はこの世代が高校、大学生の頃ですね)
ミステリアスにも映りますね。

職場にいる40世代は、他の世代から見ると
同世代がいない、少ないから、一人で仕事をしている感じで
割と孤立しているようにも見えるのではないかと
思うのですよね。
一人で解決することが多かったから自然とそうなった。
の方がしっくりくると思いますが。

氷河期世代って
企業や自営業で常にいつも働いている状態の人が
少なく見えると言う話に戻りますけれど
20代30代、定年近い方は職場にいる人数は多いですけど、
20代30代より40代の人口は多いです。
ではその20代30代より人口が多いはずの
職場にいない40代ってどこにいるの?というと
自分の家ですよね。
ひきこもりの中心層は就職氷河期世代と言われています。

どの世代にも一定数働いていない人たちは
いますけど、40代は絶対圧倒的に多いようですね。
この世代が将来年金暮らしになった時、
年金だけでは絶対無理なので
多くの方が生活保護になったと仮にしますが、
この40世代の親世代はその時も生きていて年金暮らしを
していますから
年金と生活保護の費用が増えてすごいことになりそうですね。

この氷河期世代にいて
同世代がごっそりいない職場を色々と見ていると
就職がうまく行ってたり、短期の仕事でも常に仕事が途切れない、
お給料やお金があることは必ずしも本人の実力や努力だけではなく
運や状況、時代に左右されていたことの方が大きいんじゃないかなとも
思うのですよね。
働ける状況にあっても、これは実力や能力があったからと
言い切ることはできない感じもあります。

また、20代30代世代それより若い世代は
人口が少なく働き手の数も少なくなりますので
この子達が負担にならにように
可能な限り自分も長く働けるようにしていたいですね。
そのためには若い子たちが学んでいることを学ぶことは必要ですから
大学に通い始めたりもしてます。

個人では氷河期世代をどうにかしてあげられるわけではないのですけど
どんなことができるかは考えていきたいですね。



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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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