アメリカ文学内容は著者の実体験が多い

アメリカ文学内容は著者の実体験が多い

小説の主人公や舞台は作家の経歴が元になっているところが
物語の中でも現実を夢の世界にしないアメリカらしさと思います。
日本は現実と夢の区別化が通用する民族かな?

いくつかアメリカ文学を調べているのですが
内容と著者の経歴を見ていてアメリカ文学の中身は
著者の経歴、経験で書かれていたのですね。
物語の主な舞台や主人公の経歴が著者の体験が反映されている。
(全ての小説と著者を見たわけではないですけど。)

アメリカ文学って現実の問題を題材にすることが多く
現実問題に関心の高い人が多いのかも知れませんが
夢の世界やファンタジー一色だけの作品はあまり見かけないですね。
SFでもキャラはまず現実的な人間、現実から始まる。
現実要素の方が大きい。
風と共に去りぬなんかはもう著者のマーガレットミッチェルの実話
なんじゃないかというくらい、作家と作品の一致を強く感じますね。
著者が個人の他とは違うところや経験を深掘りしてそれを作品に
投影するように思います。

日本の作家の場合、そういえば経験なしでも書いていて
たまに実体験の経験者が書いていることが見つかって驚きますね。
経験なしでも書けるクラスは元新聞記者やライター、コピーライターや編集者だったり
するのですが、
元新聞記者は覚えているところですと、山崎豊子先生、松本清張先生、子母澤 寛先生。
山崎先生は白い巨塔で医者の世界、華麗なる一族で財閥の世界を書いていますが、
どちらも経験者ではないけど書いている。
このクラスの先生方になると未経験者だから、なんてなんの問題ないのかも知れませんが、
しかし、アメリカ文学者と比べると、作品の世界とは無縁の生活者が多いのではないかと思います。

個人的に子母澤先生の新撰組の話は大好きなのですが
子母澤先生はサムライではないですね。
サムライの経験なんて今の日本ではもう誰もいないのに
凄く書かれているジャンルですよね。
経験者ではない人が書いている作品は
アメリカの方からすると少し不思議なことなのかも知れないですね。
サムライじゃないのになんでサムライのことがわかるんだい?って感じです。

昨今、日本は非現実的な作品が人気ですが
夢や妄想の話でも、物語の中なので好きにしなよというような、
夢と現実を区別しているように見えます。
八百万の日本ですから、なんでもあり、なんでも来いの世界で
夢や妄想のような曖昧な境界線が無意識に受け入れられるのかも知れません。

日本と同じ島国のイギリス。
イギリス文学はファンタジーでが有名ですね。
指輪物語、ハリーポッター、不思議の国のアリス。
イギリスも割と現実世界にファンタジーがあっても
いいんじゃないかというスタイルに見えます。
日本の夢とこのイギリスファンタジーはちょっと違うので
ここは分けたい。
指輪物語ってすっごい面白いのですけど、
これを人間が書いたと思えない作品に感じるのですよね。
本当に指輪物語の世界の住人だったんじゃないかって
思うくらい世界観もキャラクターも自然すぎて驚愕しますね。

アメリカ文学と著者の経験の相違から
日本、イギリスも例に挙げてみましたが
国別で違いはあるものの、
書くために実際の経験があるない、題材やテーマは現実的な社会問題かどうか、
何が良い、何がダメは日本にいたらどうでも良いのかなと思いました。
日本はいい国ですね。

しかし、戦争体験などを経験者から聞くと、
経験者の見たもの感じたものの心境は、
聞き手が肌で感じるほどの威力がありますから、
扱うテーマや舞台によっては、未経験で書いてしまって良いのかどうかは
判断が必要と思いますね。


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松元美智子 1996年少女漫画雑誌「ちゃお」デビュー/漫画家/イラストレーター/3DCGゲームアニメーター/書籍執筆/投資家/Python/UE5/最新刊「少女マンガの作り方」/Web「松元美智子クリエイティブブログ♡公式」で過去の漫画や制作に役立つ情報毎日投稿中/法政大学経済学部経済学科通信教育部生/メンタル心理カウンセラー

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